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使用済み切手でもなぜ売れる?買取可能な理由と高価買取されるポイント
切手使用済み切手は価値がないと思って捨てていませんか?実は、使用済み切手でも買取可能なケースがたくさんあります。希少な切手や特別な消印が押されているものは、コレクターから高い評価を受け、高額で取引されることも。
本記事では、使用済み切手が買取される理由や高額買取が期待できる切手の種類、売却する際のポイントまで詳しく解説します。眠っている使用済み切手を整理する前に、ぜひチェックしてみてください。
使用済み切手でも買取できる3つの理由
「使用済みの切手に価値があるの?」と思われる方も多いでしょう。実は、使用済み切手でも適切な条件を満たしていれば買取可能です。今回は使用済み切手が買取できる理由と、高価買取が期待できるポイントについて詳しく解説します。
希少性の高い切手は使用済みでも需要がある
発行枚数が少なく入手困難な切手は、使用済みであってもコレクターの間で高い需要があります。特に明治・大正時代や昭和30年以前に発行された古い切手は、発行数が限られていることから希少価値が高いとされています。
希少価値の高い切手の多くは、すでに販売が終了しているため市場では入手できません。そのため、使用済みであっても切手自体が貴重であれば、コレクターにとって十分に価値のあるアイテムとなるのです。
また、歴史的な意義を持つ切手や有名な絵画をモチーフにした切手なども、その芸術性や歴史的背景から使用済みでも価値が認められることがあります。「見返り美人」や「月に雁」のような日本の伝統文化を象徴する切手は、使用済みでも高い評価を受けることがあるのです。
使用済み切手の「消印」に価値がある
使用済み切手の価値を決める重要な要素の一つが「消印」です。消印とは、郵便切手やはがきに使用済みであることを示すために押されるスタンプのことを指します。
切手コレクターの中には、使用済み切手を専門に収集する方もいます。理由は、切手に押された「消印」の希少性に価値を見出しているためです。特に、文字が鮮明に残っている珍しい消印が押された切手は、未使用の切手以上に高い価値がつくこともあります。
例えば、郵便局の自動押印機に使われていた「小代式機械印」は、押印期間が短かったため希少価値が高く、この消印がついているだけで価値が高くなります。また「特殊通信日付印(特印)」や「風景入通信日付印(風景印)」など、特定の場所や記念行事でのみ使用される消印も、コレクターから高く評価されています。
消印に押された「日付」にも価値がつくことがある
消印に押された「日付」も、使用済み切手の価値を左右する重要な要素です。特に切手の発行日当日に押された消印は「初日印」と呼ばれ、コレクターの間で高い人気を誇ります。
初日印が押された切手は「初日カバー」と呼ばれ、希少性が高いため高額で取引されることがあります。中には3万円以上で買取られる初日カバーも存在するほどです。
また、歴史的な出来事や記念日など特別な日付に押された消印も価値が高くなる傾向があります。消印が切手の真ん中にきれいな丸い形で押されている「満月印」も、コレクターから高い評価を受けています。
このように、使用済み切手は単なる「使い終わった切手」ではなく、その希少性や消印の種類、押された日付によって価値が大きく変わるのです。眠っている使用済み切手があれば、ぜひ「なんでも査定のトータル」での査定をおすすめします。
高額買取が期待できる使用済み切手の種類
使用済み切手の中でも特に高額買取が期待できる種類があります。ここでは、コレクターに人気があり、高価買取の可能性が高い代表的な切手を紹介します。
赤猿切手(中国切手)
1980年、中国で文化大革命の真っ最中に発行された「赤猿切手」は、赤い背景に黒い猿が描かれた特徴的なデザインで知られています。正式には「金猴郵票」とも呼ばれ、1980年が「申」の年であることを記念して発行されました。
当初予定されていた発行枚数は800万枚でしたが、製造途中で刷版の故障が発生し、最終的な発行枚数は500万枚にとどまりました。発行枚数の少なさに加え、当時の中国では切手収集や海外輸出が禁止されていたため、中国国内に残った赤猿切手はごくわずかです。
この希少性と歴史的背景から、赤猿切手は現在でもコレクターの間で高い需要があり、状態の良い使用済み切手でも数万円以上の価値がつくことがあります。未使用品であれば10万円以上の買取実績もあるプレミア切手です。
オオパンダ切手(中国切手)
中国の画家・呉作人(ごさくじん)が水墨画で描いたオオパンダ(ジャイアントパンダ)の切手は、「パンダ切手」とも呼ばれ、1963年と1973年に発行されました。一回目の発行では3種類のセット、二回目では6種類のセットが作られ、合計で9種類が存在しています。
文化大革命時代の中国で発行されましたが、当時の政策により切手収集は禁じられており、出回った切手の多くが失われました。そのため、現存数が少なく希少価値が高まり、現在ではコレクターの間で人気があります。
オオパンダ切手は、6種類すべてが揃っているとさらに価値が高まります。保存状態が良好であれば、使用済みでも高額買取が期待できる貴重な切手です。
毛主席シリーズ(詩詞)
中国を統一国家にしたとして英雄と称されている毛沢東主席をモチーフにした「毛主席シリーズ」も、高額買取が期待できる使用済み切手の一つです。
中でも、詩人であった毛主席が詩詞を書く姿や、詩詞そのものが描かれている切手は特に人気が高く、高額買取が期待できます。「毛主席シリーズ」は約14種類が発行されていて、単品よりも1セット揃っている方が高値が付くでしょう。
毛主席シリーズも文化大革命期に発行されており、その歴史的背景と希少性から、保存状態によっては数十万円という高値買取が見込める切手となっています。
見返り美人切手
「見返り美人切手」は、浮世絵の祖・菱川師宣(ひしかわもろのぶ)が描いた「見返り美人図」をモチーフにした日本の切手です。1948年に発行されたこの切手は、浮世絵が題材とされた最初の切手として、日本国内のみならず海外からも注目を集めました。
発行枚数が約150万枚と少ないことから高い価値が付けられています。その後、原版の繊細な色遣いが再現された1991年バージョンなど、何度か再販されるほど人気のデザイン切手です。
見返り美人切手はその美しいデザインと歴史的価値から、使用済みでも状態が良ければ数千円から数万円の価値がつくことがあります。
月に雁(つきにかり)切手
「月に雁」は、切手趣味週間シリーズの第3弾として、1949年11月1日に発行された切手です。前年に発行された同シリーズの「見返り美人」と同様に、縦67mm・横30mmの大型サイズで作られました。
見返り美人は美しいデザインと大きさから大変な人気を集めたため、次のシリーズとして発行されたのが「月に雁」です。浮世絵師・歌川広重の描いた「月と雁」を図案としています。
「月に雁」は発売当初、大きな人気はなく一部の郵便局では在庫が残ったと言われています。しかし、日本の景気が上向き、収集熱が高まるにつれて、切手市場での評価が急激に高まりました。その結果、昭和中期にはプレミア切手としての地位を確立し、現在でも切手収集家にとって非常に価値ある一枚とされています。
月に雁切手は5枚つづりで発行されており、バラでも高価値がつくことが期待されますが、5枚つづりの方がさらに高値が付くことが期待できます。
立太子礼記念切手
明仁親王(当時の皇太子、後の平成の天皇)の立太子礼記念に発行された「立太子礼記念切手」も、高額買取が期待できる使用済み切手の一つです。
5円・10円・24円の3種類の切手が発行され、その後小型シートも発行されました。5円・10円切手には麒麟、24円切手には皇太子旗が描かれています。
立太子礼は重要な歴史的イベントであり、その記念として発行されたこの切手は、その時代の文化を伝えるものとして、コレクターにとっての価値が高いです。特に5円・10円切手よりも24円切手が、またバラよりもシートの方が高値が付くことが期待できます。
これらの切手は、その希少性や歴史的意義から高い価値を持っていますが、実際の買取価格は保存状態や消印の状態によって大きく変わります。お手元に眠っている切手があれば、一度専門の査定士に見てもらうことをおすすめします。
高価買取が期待できる消印や日付の種類
使用済み切手の価値は、切手自体だけでなく押されている「消印」によっても大きく変わります。ここでは、特に高価買取が期待できる消印や日付の種類について詳しく解説します。
特殊通信日付印(特印)|国家的記念行事に使用
特殊通信日付印(とくしゅつうしんにっぷいん)、通称「特印」は、記念切手の発行や全国規模の記念行事など、特別な機会に押される希少性の高い消印です。
特印の特徴は直径36mmの大きさと、茶色がかった赤色のインクです。視覚的なインパクトが強くコレクターの間で高い人気を誇ります。
特印には「手押し(手押用印)」と「押印機(記念押印用印)」の2種類があり、通常の押印とは異なる特別な手続きが必要になります。全国的に重要な記念行事や式典、国際的なイベントなどの際に使用されるため、その希少性と歴史的意義からコレクターに高く評価されています。
小型記念日付印(小型印)|地域の行事などで使用
小型記念通信日付印(こがたきねんつうしんにっぷいん)、通称「小型印」は、市町村の地域行事や記念イベントなど特別な機会に使用される消印です。直径約32mmの小ぶりなサイズで、目を引く赤茶色のインクが使用されています。
小型印は限定された期間中にしか使用されないため、希少価値が高くコレクターにとって貴重なアイテムです。さらに、小型印は使用されるイベントごとに独自のデザインが施され、地域の特色を反映したものが多いのも人気の要因とされています。
1934年5月22日に徳島県小松島築港竣工記念で初めて使用された「図案文字入通信日付印」が小型印の起源とされています。地域限定のイベントに関連した小型印は、その土地ならではの歴史や文化を感じられる点も魅力です。
風景入通信日付印(風景印)|地域限定で使用
風景入通信日付印(ふうけいいりつうしんにっぷいん)、通称「風景印」は、地域の名所や特産品をデザインに取り入れた特別な日付印です。
観光地やご当地の文化を象徴するデザインが多く、地域の魅力を伝える役割も果たします。円形の中に風景や名物が描かれた伝統的なスタイルから、特産品や特定のシルエットをモチーフにした「変形印」まで、バリエーション豊富です。
風景印はデザイン性の高さからコレクターに人気があり、地域限定で使用されるため希少価値があります。特に「1872年(明治5年)以前」の実消印が押されている風景印は非常に希少で、高価買取が期待できますが、切手が初めて発行された頃のものなので滅多に見ることができません。
初日用通信日付印(初日印)|ハト印
初日用通信日付印(しょにちようつうしんにっぷいん)、通称「ハト印」は、切手やはがきが発行される初日にだけ使用される特別な消印です。
印影に鳩のマークが含まれており、「和文ハト印」「欧文ハト印」「機械ハト印」「絵入りハト印」の4種類があります。
特に希少性が高いのが絵入りハト印です。年賀切手やシリーズ切手、グリーティング切手などの発行日にのみ押される直径36mmの消印で、風景や季節感あふれる美しいデザインが特徴です。押印期間が短く希少性があり、コレクター間で人気があります。
初日印が押された封筒は「初日カバー」と呼ばれ、コレクターの間で高値で取引されることもあります。
満月印|きれいなまん丸印
満月印は、消印が切手の中央にきれいに押されている消印です。その名の通り、夜空の満月を連想させる美しい印影がコレクターに人気を集めています。
特定の記念日や郵便局の特別押印サービスで指定できる場合もあります。切手をはみ出してしまう消印は「準満月印」と呼ばれますが、満月印の方が美観に優れているため高く評価される傾向にあります。
満月印と似た概念に「ウェル・センター」があります。これは切手のデザインの中心に押されている状態の消印で、美的要素がより重視されます。切手の図案と消印の配置バランスが評価の重要な基準となり、消印が絵柄の中心に美しく配置されている場合、ウェル・センターとして高く評価されます。
小代式機械印|自動押印機
小代式機械印は、郵便局で初期に使用された自動押印機で押される消印です。押印期間が短く希少価値が高いため、古切手コレクターから熱い注目を浴びています。
機械化の初期における技術の証としての側面もあり、切手収集家にとって貴重なアイテムです。例えば、わずか3か月という短期使用の「京橋局欧文日付印」は、押されている切手に価値がなくても、消印に価値がつき、オークションで15万円で落札されたこともあります。
これらの消印は、その希少性や歴史的価値、美的価値などから高い評価を受けています。使用済み切手を査定に出す際は、消印の種類や状態も重要なポイントになりますので、消印が鮮明に残っているものは、特に大切に扱いましょう。
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使用済み切手を高く売るためのポイント
使用済み切手を高価買取してもらうためには、いくつかの重要なポイントがあります。ここでは、切手の価値を最大限に引き出すための保存方法や売却のコツをご紹介します。
消印がはっきり読み取れる状態を保つ
使用済み切手の価値を評価する上で、消印の状態は非常に重要で、消印がはっきりと読み取れる状態を保つことが大切です。
消印がにじんでいる場合や部分的に欠けている場合は、コレクターからの評価が下がる可能性があります。消印を保護するためには、次のことに注意しましょう。
- 消印の種類が分かるように切手の周りごと切り取る
- 消印部分に触れる際は綿手袋やピンセットを使用する
- 湿気の多い場所での保管を避ける
- 消印の色が変色しないよう直射日光を避ける
特に「満月印」や「ウェル・センター」など美しい消印は、その美観を損なわないよう丁寧に取り扱いましょう。
封筒やはがきから丁寧に剥がす方法
切手を売却する際、封書やはがきから切手が紙に貼られたままでは査定額が下がる可能性があります。丁寧に剥がすことが高価買取への第一歩となります。
▼水を使った安全な剥がし方「水はがし」の手順
- 切手の周囲に余白(数ミリ)を残して切り取る
- ぬるま湯(30〜35℃程度)を入れた容器に切手を切り取った紙を浸ける
- 5〜10分ほどで糊が溶けて切手が自然と剥がれる
- ピンセットを使って慎重に切手を取り出す
- 裏面の糊を流水で優しく洗い流す
- 柔らかいタオルで水気を取り、紙の上で自然乾燥させる
- 完全に乾いたらストックブックなどに保存する
うまく剥がせないと感じる場合は、無理に剥がさずそのままの状態で売却することも検討しましょう。無理に剥がして切手を傷めるよりも、専門業者に任せた方が良い場合もあります。
保存状態を良く保つためのコツ
切手の価値は状態に大きく左右されます。汚れ・シワ・折れ・破れなどがある切手は、いくら希少価値が高くても査定額が下がってしまう可能性があるため、適切な保管方法で状態を維持することが重要です。
切手の状態を良好に保つための保管方法をご紹介します。
- 専用のストックブックやアルバムを使用する
- 触れる際は手袋やピンセットを使い直接指で触れない
- 乾燥剤を入れて湿気を防ぐ
- 直射日光の当たらない冷暗所で保管する
- 温度・湿度の変化が少ない環境を選ぶ
- 立てて保管し、重ねて圧力をかけない
密閉されたケースやアルバムを使用すると湿気や変色を予防できて安心です。良好な状態を保てば、コレクターからの評価が高まり、高額買取につながります。
種類やテーマでまとめて売る
使用済み切手は単品でも買取可能ですが、コレクションとしてまとまっていると価値が高まる傾向があります。
- 発行国ごとに分類(日本切手、中国切手など)
- テーマ別に分類(動物、植物、歴史的建造物など)
- 発行年代ごとに分類
- シリーズごとにまとめる
- 消印の種類ごとに分類
特に同じシリーズの切手がすべて揃っている場合は、バラバラに売るよりもセットとしての価値が上がります。例えば「毛主席シリーズ」や「オオパンダ切手」なども、1セット揃っていると高額査定が期待できるでしょう。
切手の整理・分類をしっかり行い、コレクションとしての魅力を高めることで、買取価格アップにつながります。また、買取を依頼する際には、切手の由来や収集した背景などの情報も伝えると、より適切な査定につながることがあります。
【Q&A】使用済み切手の買取に関するよくある質問
使用済み切手の買取について、お客様からよく寄せられる質問にお答えします。
Q.1枚だけでも買取できますか?
A.1枚からでも買取可能です。
希少性が高い切手や珍しい消印があれば、1枚だけでも高額査定が期待できます。
シリーズやテーマごとにコレクションとしてまとまっている場合、コレクター需要が高まるため、セットとしての価値が上がります。
そのため、複数の切手売却を検討する際は手元の切手を一度整理してから、まとめて査定に出すとよいでしょう。
Q.封筒に貼り付いたままの切手も買取できますか?
A.封筒やはがきに貼られたままの切手も買取可能です。
特定の消印が残っている場合や珍しい使用状況が確認できるものは、コレクターにとって価値が高くなります。
切手を剥がそうとしてダメージを与えてしまうと、査定額が下がる可能性があるため、きれいに剥がせないと感じる場合は、そのまま査定にお持ち込みください。
また、宛名が有名人である場合など、「エンタイア」(切手が貼られ消印が押された封筒やはがき全体)として価値がつくケースもあります。
Q.査定額に満足できない場合はキャンセルできますか?
A.査定額を聞いてからでもキャンセル可能です。
無料で査定を行うため、提示された金額に納得がいかない場合でも、費用の負担なくご利用いただけます。
なんでも査定のトータルでは、キャンセル料も一切いただいておりませんので、ご安心ください。大切なコレクションだからこそ、納得のいく金額での取引をサポートいたします。
また、複数の買取業者で査定を受けて比較することも、より高い買取価格を得るためには有効な方法です。
まとめ
使用済み切手は、希少性の高いもの、特別な消印が押されたものなど、さまざまな価値を持っています。とくに赤猿切手やオオパンダ切手などの中国切手、見返り美人切手や月に雁切手といった日本の伝統文化を示す切手は高額買取が期待できます。
切手を高く売るためには、消印がはっきり読み取れる状態を保ち、丁寧に保管することが重要です。なんでも査定のトータルでは、専門知識を持った査定士が一枚一枚丁寧に査定し、幅広いジャンルの買取に対応しています。また、店頭買取・出張買取・宅配買取の3つの方法からお選びいただけるため、ご都合に合わせてご利用いただけます。
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