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べっ甲の買取価格が最高30万円超え?種類別の相場と高く売る4つのコツ
日用品実家の整理で見つかった古いべっ甲のメガネや、祖母から譲り受けたかんざし。その買取価格、想像以上に高額かもしれません。
なかには30万円を超える査定額がつくものも。ワシントン条約で新規製造ができなくなった今、べっ甲製品の希少価値は年々高まっています。
この記事では、メガネやかんざし、置物など製品別の買取相場から、白甲などの高額査定につながる特徴、さらに少しでも高く売るための具体的なコツまで詳しく解説します。
押し入れに眠っているべっ甲製品が、思わぬお宝に化けるかもしれません。
べっ甲(鼈甲)の買取相場を製品別に解説
押し入れの奥から出てきた古いべっ甲製品、実はかなりの価値があるかもしれません。
種類によっては数十万円の査定額がつくことも。まずは製品ごとの買取相場を見ていきましょう。
メガネ・サングラスの買取相場
べっ甲のメガネフレームは、買取市場でも特に人気が高いアイテムです。
なんと高級品では30万円を超える査定額がつくことも。フレーム全体にべっ甲を使用した「オールべっ甲」なら、4万円から30万円という幅広い価格帯で取引されています。
製品の種類 | 買取相場 | 高額査定のポイント |
---|---|---|
オールべっ甲メガネ | 40,000円~300,000円 | 白甲使用・太フレーム |
部分べっ甲メガネ | 10,000円~70,000円 | K18金具使用 |
ブランドサングラス | 15,000円~80,000円 | 有名ブランド・付属品完備 |
意外と知られていませんが、金具にK18を使用したものは金の価値も加算されるため、さらに高額になる傾向があります。シャネルやブルガリといった有名ブランドのサングラスなら、ブランド価値も上乗せされます。
髪留め(かんざし・櫛)の買取相場
祖母から譲り受けたかんざしや櫛、タンスの肥やしになっていませんか?
実はこれらのヘアアイテム、根強い人気があるんです。シンプルなかんざしでも3,000円から6,000円、螺鈿(らでん)や蒔絵(まきえ)といった伝統技法が施されたものなら2万円から4万円の買取価格がつくことも珍しくありません。
アイテム | 買取相場 | 価値を高める要素 |
---|---|---|
かんざし単品 | 3,000円~20,000円 | 大ぶり・精巧な細工 |
かんざし珊瑚付 | 10,000円~40,000円 | 珊瑚の質と大きさ |
櫛髪飾り | 4,000円~22,000円 | 螺鈿細工・金細工 |
かんざし櫛セット | 8,000円~40,000円 | セット完品・ケース付 |
特に注目したいのが、かんざしと櫛がセットになっているもの。バラバラで売るより、セットの方が断然お得です。
桐箱などの専用ケースが残っていれば、さらに査定額アップの可能性大。古い時代のものほど骨董価値も認められやすくなります。
アクセサリー(ブローチ・ネックレス)の買取相場
べっ甲のブローチやネックレスは、デザインによって買取価格に大きな差が出るアイテムです。
種類 | 買取相場 | 高額になる条件 |
---|---|---|
シンプルブローチ | 1,000円~5,000円 | 本べっ甲・大きめサイズ |
螺鈿ブローチ | 10,000円~75,000円 | 精巧な細工・金工飾 |
べっ甲ネックレス | 10,000円~60,000円 | チェーンもべっ甲製 |
ペンダントトップだけがべっ甲の場合は1万円前後ですが、チェーン部分までべっ甲でできているものは格が違います。
なかでも螺鈿や蒔絵が施されたブローチは美術品としての価値も高く、7万円を超える査定額がつくことも。翡翠や金が組み合わされているものなら、さらなる高額査定が期待できるでしょう。
置物・小物類の買取相場
実家の床の間に飾ってある宝船や鯉の置物、もしかしたら思わぬお宝かもしれません。
べっ甲の置物は使用量が多いぶん、高額査定になりやすいです。小さな置物でも3万円、精巧な細工が施された大型の置物なら、なんと80万円近い値がつくこともあるのです。
品目 | 買取相場 | 査定ポイント |
---|---|---|
宝船(珊瑚付) | 30,000円~400,000円 | 細工の精巧さ・サイズ |
鳥籠 | 50,000円~790,000円 | 複雑な造形・完成度 |
茶道具(茶杓等) | 10,000円~90,000円 | 作家物・箱書きあり |
三味線の撥 | 5,000円~50,000円 | 一枚物・象牙との組み合わせ |
特に茶道具は作家物であれば別格の扱いに。淡々斎などの有名作家のものなら9万円という高値がついた例もあります。
三味線の撥も意外な穴場で、撥先が一枚のべっ甲から削り出された「一枚物」は音の鳴りが良いため、演奏家からの需要が高いんです。
べっ甲が高価買取される理由とは
そもそも、なぜべっ甲はこれほど高値で取引されるのでしょうか。
美しい飴色の光沢だけが理由ではありません。実は国際条約による規制と、素材そのものの希少性が大きく関係しているんです。
ワシントン条約による希少性の高まり
べっ甲の原料となるタイマイというウミガメ、1975年のワシントン条約で輸出入が完全に禁止されました。
つまり、今市場に出回っているべっ甲製品は、すべて1975年以前に輸入された原料で作られたものか、それ以前に製造されたものだけ。新しく作ることができないのです。
現在、日本国内でタイマイを捕獲したり卵を採集することも禁止されています。限られた在庫から作られた製品しか存在しないため、年々希少価値が高まっているというわけです。
特に最近では、海外のコレクターからの需要も増えているそうで、良質なべっ甲製品の争奪戦が起きているとか。手元にあるべっ甲製品、実は今が売り時かもしれません。
べっ甲の種類による価値の違い
べっ甲といっても、実は種類があることをご存知でしたか?
タイマイの甲羅のどの部分を使うかで、全く違う価値になるんです。最も高価なのが「白甲(しろこう)」と呼ばれる種類。透き通るような飴色で、斑(ふ)がほとんどない美しい素材です。
種類 | 特徴 | 希少度 |
---|---|---|
白甲(しろこう) | 透明な飴色・斑なし | ★★★★★ |
黒甲(くろこう) | 深い茶褐色・艶あり | ★★★★ |
茨布甲(ばらふこう) | 黄褐色の斑模様 | ★★★ |
白甲は腹甲とふち甲のごく一部からしか取れないため、まさに幻の素材。
一方、茨布甲は背甲全体から取れるので比較的量は多いものの、独特の斑模様が美しいと根強い人気があります。どの種類も一長一短があって、それぞれに愛好家がいるのが面白いところです。
高価買取が期待できるべっ甲の特徴
同じべっ甲製品でも、査定額に大きな差が出ることがあります。
どんな特徴があれば高額査定につながるのか、買取のプロが重視するポイントを詳しく見ていきましょう。
白甲(しろこう)を使用した製品
べっ甲の中でも最高級とされる白甲。透明度が高く、まるで琥珀のような美しさを持つこの素材は、別格の扱いを受けています。
白甲の特徴は、その名の通り白っぽい飴色をしていること。斑(ふ)と呼ばれる模様がほとんどなく、透き通るような黄色が印象的です。
タイマイの腹甲とふち甲から、ごくわずかしか採取できない希少部位。そのため白甲を使った製品は、同じデザインでも価格が1.5倍から2倍になることも珍しくありません。
素材の種類 | メガネフレームの相場 | 価格差 |
---|---|---|
白甲使用 | 82,000円~180,000円 | 基準 |
茨布甲使用 | 40,000円~130,000円 | 約30%安 |
ただし、白甲かどうかは素人目には判断が難しいもの。専門の査定士なら、光にかざした時の透明感や色の深みで見分けることができるそうです。
本べっ甲と張りべっ甲の違い
実は「べっ甲製品」と呼ばれるものには、本べっ甲と張りべっ甲の2種類があるのです。
本べっ甲は、文字通りべっ甲のみで作られた製品。一方の張りべっ甲は、セルロイドなどの土台に薄くスライスしたべっ甲を貼り付けたものです。
当然ながら、べっ甲の使用量が多い本べっ甲の方が高額査定になります。見分け方のポイントは、側面を見ること。本べっ甲なら層が見えますが、張りべっ甲は貼り合わせの境目があるはずです。
とはいえ、張りべっ甲でも価値がないわけではありません。技術の高い職人が作った張りべっ甲なら、それなりの評価を受けることもあります。
有名作家・ブランド品のべっ甲
べっ甲製品の価値を大きく左右するのが、誰が作ったか、どこのブランドかという点です。
例えば、群馬県の荒巻秀美氏や高知県出身の谷口康隆氏といった著名な工芸作家の作品なら、素材の価値に芸術的価値がプラスされます。
カテゴリー | 具体例 | 価値の上昇幅 |
---|---|---|
伝統工芸士作品 | 江戸べっ甲等 | 通常の1.5~2倍 |
高級ブランド | カルティエ、シャネル | 通常の2~3倍 |
老舗工房製 | 明治期創業の工房等 | 通常の1.3~1.8倍 |
作家のサインや銘があれば、さらに価値は上がります。箱書きや証明書があればなお良し。
ブランド品の場合、オリバーピープルズのサングラスやプラダのメガネなど、元々の定価が高いものほど買取価格も期待できるでしょう。
保存状態が良好な製品
どんなに希少なべっ甲でも、状態が悪ければ価値は半減してしまいます。
べっ甲は動物性タンパク質でできているため、実はとてもデリケート。湿気や乾燥、虫食いなどのダメージを受けやすいのです。
高額査定のポイントは、まず光沢があること。くすんだり白濁したりしていないか確認しましょう。次に、ひび割れや欠けがないこと。特に縁の部分は要注意です。
虫食いも大きなマイナス要因。小さな穴でも、強度が落ちるため査定額は下がってしまいます。変色や変形がないことも重要なチェックポイントです。
逆に言えば、古いものでも保存状態さえ良ければ、十分高額査定が期待できるということ。
桐箱に防虫剤と一緒に保管されていたような製品なら、製造から50年以上経っていても美しい状態を保っているはずです。
べっ甲の買取で注意すべきポイント
いざべっ甲を売ろうとしたら、思わぬ落とし穴があることも。
スムーズに買取を進めるために、事前に知っておきたい注意点をまとめました。
登録票が必要なケースとは
実は、べっ甲製品の中には登録票がないと売買できないものがあるのです。
それがタイマイの剥製。置物として飾られていることもある剥製は、ワシントン条約の規制対象となっており、「国際希少野生動植物種登録票」なしでは取引できません。
もし登録票なしで売買してしまうと、法律違反になってしまいます。フリマアプリやネットオークションに出品するのも違法です。
ただし、かんざしやメガネ、ブローチなど、甲羅の原形を留めていない加工製品なら登録票は不要。ほとんどの方が持っているのはこちらのタイプでしょうから、特別な手続きなく売却できます。
剥製をお持ちの場合は、まず登録票の有無を確認しましょう。なければ自然環境研究センターへの登録が必要になります。
偽物の見分け方
残念ながら、べっ甲の偽物は意外と多く出回っています。
プラスチックやセルロイドで作られた模造品は、見た目だけは本物そっくり。でも、いくつかのポイントを知っていれば見分けることができます。
まず重さの違い。本物のべっ甲は見た目より軽く感じるはずです。次に、層の有無。本物なら側面に甲羅の層が見えますが、偽物は均一な素材でできています。
質感も違います。本物は独特のしっとりとした手触りがあるのに対し、偽物はツルツルした人工的な感触です。
とはいえ、最近の偽物は精巧になってきているため、素人判断は危険。確実なのは、べっ甲の取り扱い実績がある買取業者に見てもらうことでしょう。
虫食いや劣化を防ぐ保管方法
せっかくの高級品も、保管方法を間違えると価値が激減してしまいます。
べっ甲の大敵は、まず虫。動物性タンパク質でできているため、衣類の虫と同じように食害を受けやすいのです。防虫剤は必須アイテムと考えましょう。
次に気をつけたいのが湿度管理。高湿度だとカビが生え、低湿度だとひび割れの原因に。理想は湿度50~60%の環境です。
避けるべき環境 | 起こりうる被害 | 対策 |
---|---|---|
直射日光 | 変色・変形 | 暗所保管 |
高温多湿 | カビ・変質 | 除湿剤使用 |
極度の乾燥 | ひび割れ | 適度な湿度維持 |
保管場所は桐箱がベスト。湿度調整機能があるため、べっ甲にとって理想的な環境を保てます。
定期的に風通しをして、状態をチェックすることも大切。年に2~3回は取り出して、柔らかい布で軽く拭いてあげるとよいでしょう。
べっ甲を高く売るための4つのコツ
同じべっ甲製品でも、売り方次第で査定額は大きく変わります。
ちょっとした工夫で1万円以上の差がつくことも。実際に高く売れた事例をもとに、4つのコツをご紹介しましょう。
付属品を揃えて査定に出す
箱や保証書、鑑定書などの付属品は、思っている以上に重要です。
特に作家物や高級ブランド品の場合、証明書があるかないかで査定額が20~30%も変わることがあります。桐箱や専用ケースも立派な付属品。
メガネなら購入時のケースや拭き取りクロス、かんざしなら収納箱など、一緒に購入したものはすべて揃えましょう。
説明書や購入時のレシートがあれば、製造年代や購入価格の証明になるため、さらにプラス評価につながります。
べっ甲専門の買取業者を選ぶ
べっ甲の価値を正しく評価できる業者選びは、高額買取の必須条件です。
一般的なリサイクルショップでは、べっ甲の種類や希少性を見極められないことも。白甲と茨布甲の違いすら分からない店員もいるそうです。
骨董品や美術品を専門に扱う業者なら、べっ甲の真の価値を理解しています。
買取実績をホームページで公開している業者や、専門の鑑定士が在籍している業者を選ぶのがポイント。電話で問い合わせた際の対応でも、専門知識の有無は判断できるでしょう。
複数業者で相見積もりを取る
意外と知られていませんが、買取価格は業者によってかなり差があります。
A社では3万円だったものが、B社では5万円という話も珍しくありません。最低でも3社は査定を受けることをおすすめします。
出張買取なら自宅にいながら複数の査定を受けられて便利。LINEやメールでの写真査定を活用すれば、もっと手軽に相見積もりが取れます。
ただし、あまりに高額な査定額を提示する業者は要注意。後から難癖をつけて減額するケースもあるそうです。
適切なタイミングで売却する
実は、べっ甲は保管期間が長くなるほどリスクが高まる素材です。
湿度管理を完璧にしていても、経年劣化は避けられません。虫食いのリスクも年々高まります。使わないまま置いておくより、状態が良いうちに売却する方が賢明でしょう。
また、最近は中国など海外からの需要が増えており、相場が上昇傾向にあるとか。
このタイミングを逃さず、早めの決断が高額買取につながるかもしれません。迷っているなら、まずは査定だけでも受けてみる価値があります。
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よくある質問
べっ甲の買取でよく寄せられる疑問にお答えします。
実際に売却を検討している方から多い質問を集めました。
べっ甲の修理をしてから売るべき?
ひび割れや欠けがあるべっ甲、修理してから売った方がいいのでしょうか。
結論から言うと、修理はおすすめしません。確かに状態が良い方が査定額は上がりますが、修理代が査定額のアップ分を上回ることがほとんどなのです。
例えば、かんざしの修理に2万円かかったとして、査定額が1万円しか上がらなければ損をしてしまいます。
それに、下手な修理はかえって価値を下げることも。専門業者でも、べっ甲の修理は難しい作業だそうです。
壊れたままでも買取可能な業者は多いので、そのままの状態で査定を受けるのが賢い選択でしょう。
出張買取と店頭買取どちらがお得?
大型の置物なら出張買取一択ですが、小物の場合はどちらがいいのでしょうか。
実は、出張買取の方がお得になるケースが多いのです。自宅でリラックスした状態で交渉できますし、その場で現金化も可能。
運搬中の破損リスクもありません。べっ甲は衝撃に弱いため、持ち運びは意外と神経を使います。
複数の製品がある場合も、出張買取なら一度にまとめて査定してもらえて効率的。
ただし、1点だけの場合は店頭の方が早いこともあります。業者によっては出張の最低金額を設定していることもあるので、事前確認は必要でしょう。
まとめ
べっ甲製品の買取価格は、種類や状態によって大きく異なることがお分かりいただけたでしょうか。
メガネフレームなら最高30万円、かんざしや櫛のセットなら4万円、置物なら80万円近い査定額がつくこともあります。特に白甲を使用した製品や、有名作家の作品、保存状態の良いものは高額査定が期待できます。
ワシントン条約により新たな製造ができない今、手元にあるべっ甲製品の価値は年々高まっています。押し入れに眠っているものがあれば、この機会に査定を受けてみてはいかがでしょうか。
付属品を揃え、専門業者で相見積もりを取ることで、より高い買取価格を実現できるはずです。
保管にはリスクも伴うため、使わないものは早めの売却がおすすめ。
まずは無料査定から始めてみましょう。思わぬ高額査定に驚くかもしれません。
まとめ
べっ甲製品の買取価格は、種類や状態によって大きく異なることがお分かりいただけたでしょうか。
メガネフレームなら最高30万円、置物なら80万円近い査定額がつくことも。特に白甲を使用した製品や、有名作家の作品は高額査定が期待できます。
ワシントン条約により新たな製造ができない今、べっ甲の価値は年々高まっています。押し入れに眠っているものがあれば、この機会に査定を受けてみてはいかがでしょうか。
付属品を揃え、専門業者で相見積もりを取ることで、より高い買取価格を実現できるはずです。保管リスクを考えると、使わないものは早めの売却がおすすめ。
まずは無料査定から始めてみましょう。思わぬ高額査定に驚くかもしれません。
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