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モバイルバッテリーの処分方法|無料回収ボックスの場所と安全な捨て方を解説

スマホの充電に欠かせないモバイルバッテリーですが、いざ処分しようと思うと「燃えるゴミ?燃えないゴミ?」と迷ってしまいますよね。
実はモバイルバッテリーは、リチウムイオン電池を内蔵しているため、一般ゴミとして捨てることができません。適切に処分しないと、ゴミ収集車での火災事故につながる危険性もあります。
でも安心してください。家電量販店の回収ボックスや自治体の回収サービスなど、無料で安全に処分できる方法がいくつもあります。
この記事では、出張買取業を営む弊社が日々お客様から相談を受ける中で把握している、モバイルバッテリーの正しい処分方法と、処分前に必要な準備、やってはいけない捨て方まで詳しく解説します。膨張したバッテリーの対処法や、新しいモバイルバッテリーを長持ちさせるコツもお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
モバイルバッテリーの処分方法4選|無料で回収してもらえる場所は?
スマホの充電切れを救ってくれるモバイルバッテリー、気づけば引き出しに2〜3個眠っていませんか?
新しいモバイルバッテリーを買ったはいいものの、古いものをどう処分すればいいか悩みますよね。実はモバイルバッテリーって、燃えるゴミや燃えないゴミとして捨てることができないんです。
リチウムイオン電池が内蔵されているため、圧力がかかると発火の恐れがあります。実際にゴミ収集車で火災が起きたケースもあるんですよ。
でも心配いりません。無料で安全に処分できる方法がちゃんとあります。むしろ選択肢が多くて迷うくらいです。
家電量販店の回収ボックスで無料リサイクル
一番手軽なのが、家電量販店に設置されている回収ボックスを利用する方法です。
ヨドバシカメラやビックカメラ、ヤマダ電機などの大型店舗なら、入口付近やサービスカウンター周辺に「小型充電式電池リサイクルBOX」という黄色い箱が置いてあります。買い物のついでにポンと入れるだけなので本当に簡単です。
ただ、店舗によっては置き場所がバラバラで見つけにくいこともあります。レジの横だったり、エスカレーター脇だったり。見当たらない時は店員さんに聞くのが早いですね。
JBRCの小型充電式電池リサイクルBOXの設置場所
このリサイクルボックス、一般社団法人JBRCという団体が管理していて、全国に約2万店舗以上の協力店があります。家電量販店だけじゃなく、ホームセンターやイオンなどの大型スーパーにも設置されているんです。
意外なところだと、町の電気屋さんにも置いてあることがあります。お近くの設置店はJBRCのウェブサイトで検索できます。都道府県と市区町村を選ぶだけで一覧が出てくるので、買い物ルートに合わせて選べて便利ですよ。
回収ボックスを利用できる条件
ちょっと注意が必要なのは、どんなモバイルバッテリーでも回収してもらえるわけではないという点です。
JBRC会員企業の製品で、リサイクルマークが付いているものが対象になります。パナソニックやソニー、エレコムなど大手メーカーならだいたい大丈夫ですが、海外製の格安品だと対象外のこともあります。
それと、膨張していたり液漏れしているバッテリーは回収ボックスには入れられません。危険なので、そういう場合は店舗スタッフに直接相談するか、後で説明する別の方法を試してください。
自治体の回収サービスを利用する
意外と知られていないんですが、最近は多くの自治体でモバイルバッテリーの回収を始めています。
きっかけは火災事故の増加です。名古屋市では2022年から、大阪市では2024年から本格的な回収をスタートさせました。特に大阪市は訪問回収まで行っているので、かなり力を入れていますね。
自治体ごとの回収方法の違い
面白いことに、回収方法は自治体によってかなり違います。
電池類の回収日に一緒に出せるところ、専用の回収袋が必要なところ、清掃センターに直接持ち込むところなど、本当にさまざまです。品川区のように「膨張していてもOK」という太っ腹な自治体もあれば、「正常なものだけ」という慎重派もあります。
お住まいの地域のルールは、市区町村のホームページで確認できます。「○○市 モバイルバッテリー 処分」で検索すれば、たいてい情報が見つかります。
回収対象となるモバイルバッテリーの種類
自治体回収のいいところは、JBRCの会員企業以外の製品も受け付けてくれることが多い点です。
海外製の安価なモバイルバッテリーや、メーカー不明の古い製品でも回収してもらえる可能性があります。家電量販店で断られたものでも、諦めずに自治体に確認してみる価値はありますよ。
携帯ショップでの引き取りサービス
ドコモ、au、ソフトバンクなどの携帯ショップでも回収してもらえます。
これは「モバイル・リサイクル・ネットワーク(MRN)」という業界全体の取り組みで、どこのキャリアで買ったものでも、メーカーを問わず引き取ってもらえるんです。店舗の受付で「モバイルバッテリーを処分したい」と伝えれば、その場で回収してくれます。
ただし、土日の携帯ショップって混みますよね。機種変更の相談で1時間待ちなんてこともザラです。モバイルバッテリーの処分だけなら、平日の昼間がおすすめです。
不用品回収業者に依頼する場合
モバイルバッテリー1個だけだと割高ですが、他にも処分したいものがあるなら不用品回収業者も選択肢に入ります。
引っ越しや大掃除のタイミングで、冷蔵庫や洗濯機などの大型家電と一緒に回収してもらえば、意外とお得になることもあります。トラック1台分で3,000円〜という料金設定が多いので、まとめて処分するならむしろ安上がりかもしれません。
ただし、「一般廃棄物収集運搬業」の許可を持った業者を選んでください。無許可業者だと不法投棄されたり、後から高額請求されたりするトラブルもあるので要注意です。
モバイルバッテリーを処分する前の準備と注意点
さて、処分方法は分かったけど、そのまま回収ボックスに放り込んでいいわけではありません。
安全に処分するために、ちょっとした準備が必要なんです。面倒に感じるかもしれませんが、火災事故を防ぐための大切な作業です。順番に確認していきましょう。
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充電池の種類を確認する
まず確認したいのが、お手持ちのモバイルバッテリーに使われている充電池の種類です。
ほとんどのモバイルバッテリーはリチウムイオン電池ですが、古いものだとニッケル水素電池やニカド電池の場合もあります。回収ボックスで受け付けているのは、「リチウムイオン電池」「ニッケル水素電池」「ニカド電池」の3種類だけなんです。
本体の裏面や側面をよく見ると、小さく「Li-ion」とか「Ni-MH」といった表示があるはずです。見つからない場合は取扱説明書を確認してみてください。
リサイクルマークの見方
もう一つチェックしたいのが、リサイクルマークです。三本の矢印がぐるっと回っているマーク、見たことありませんか?
このマークの中に「Li-ion」と書いてあればリチウムイオン電池、「Ni-MH」ならニッケル水素電池、「Ni-Cd」ならニカド電池です。2001年4月以降の製品なら、たいてい表示されているはずです。
マークがない古い製品や、表示が消えて読めない場合は、メーカーに問い合わせるか、自治体の回収窓口に相談してみてください。
端子の絶縁処理を必ず行う
これ、本当に重要なので強調しますが、処分前には必ず端子部分をテープで覆ってください。
充電ケーブルを差し込む部分、つまりUSB端子のところにセロハンテープやビニールテープを貼るだけです。簡単な作業ですが、これをしないと他の金属と接触してショートし、最悪の場合は発火することがあります。
「そんな大げさな」と思うかもしれませんが、実際に回収ボックス内で発火した事例もあるんです。テープを貼るだけで防げる事故ですから、忘れずに行ってくださいね。
バッテリーの状態をチェックする
処分前の最終チェックとして、モバイルバッテリーの状態を確認しましょう。
通常のバッテリーの処分準備
正常なバッテリーなら、できるだけ放電してから処分するのが理想的です。
残量がゼロになるまで使い切ってから処分すれば、より安全です。とはいえ、完全に放電させるのは時間もかかりますし、残量が少なければそこまで神経質にならなくても大丈夫です。
膨張・破損したバッテリーの対処法
問題は、膨らんでいたり、液漏れしていたり、変形しているバッテリーです。
こういったバッテリーを見つけたとき、ちょっとドキッとしますよね。でも慌てる必要はありません。ただし、絶対に回収ボックスには入れないでください。危険なので、家電量販店なら店舗スタッフに、自治体なら清掃センターに直接相談しましょう。
品川区のように膨張したバッテリーも回収してくれる自治体もあります。その場合は別の袋に入れて「膨張電池」と明記するなど、特別な対応が必要になります。放置すると危険なので、早めに処分方法を確認してください。
やってはいけないモバイルバッテリーの捨て方
ここまで正しい処分方法を説明してきましたが、逆に「これだけは絶対やっちゃダメ」という方法もお伝えしておきます。
ネット上には間違った情報も出回っているので、要注意です。
燃えるゴミ・燃えないゴミに混ぜない
「小さいし、燃えないゴミならいいんじゃない?」と思う気持ち、分かります。でもこれ、本当に危険なんです。
ゴミ収集車の中で圧縮されると、リチウムイオン電池が押しつぶされて発火することがあります。実際、全国のゴミ処理施設で年間何件も火災が起きていて、その原因の多くがモバイルバッテリーなどの充電式電池なんです。
作業員の方の安全にも関わることですし、最悪の場合は近隣住民にも迷惑がかかります。面倒でも、きちんとした方法で処分してくださいね。
塩水につけて処分するのはNG
インターネットで「塩水につければ安全に処分できる」という情報を見かけることがありますが、これは完全に間違いです。
リチウムイオン電池は水に触れると化学反応を起こして、かえって発火しやすくなります。塩水だと電気を通しやすくなるので、さらに危険度が増すんです。昔の乾電池の処分方法と混同されているみたいですが、モバイルバッテリーには絶対に使えません。
こういった誤った情報を信じて事故になったケースもあるので、くれぐれも真似しないでください。
モバイルバッテリーの寿命と買い替え時期
そもそも、モバイルバッテリーっていつまで使えるものなんでしょうか。
「まだ使えるから」と古いものを使い続けている方も多いと思いますが、実は明確な寿命があるんです。
寿命の目安は充電回数300~500回
モバイルバッテリーの寿命は、一般的に充電回数300~500回程度とされています。毎日使う人なら1年~1年半、週に2~3回なら2~3年といったところでしょうか。
もちろん使い方によって差はありますが、電池容量が新品時の80%を下回ったら交換時期と考えてください。10,000mAhのバッテリーなら、8,000mAhくらいしか充電できなくなったら寿命ということです。
劣化のサインを見逃さない
数字で言われてもピンとこないかもしれませんね。実際の劣化サインはこんな感じです。
「最近、充電に時間がかかるようになった」「スマホを1回充電したらもう空っぽ」「本体が以前より熱くなる」といった症状が出てきたら、それは買い替えのサインです。特に本体の発熱は要注意。劣化が進んでいる証拠なので、早めの交換をおすすめします。
古いモバイルバッテリーを「もったいない」と使い続けるより、安全性を優先して新しいものに買い替えた方が賢明です。
モバイルバッテリーを長持ちさせるコツ
新しいモバイルバッテリーを買ったら、今度はできるだけ長く使いたいですよね。
ちょっとした心がけで寿命を延ばすことができるので、ぜひ実践してみてください。
過充電・過放電を避ける
「充電したまま寝ちゃった」なんてこと、よくありますよね。でも実はこれ、バッテリーには良くないんです。
満充電になってもコンセントにつなぎっぱなしにしておくと、過充電状態になってバッテリーが劣化します。逆に、残量ゼロのまま何日も放置するのも過放電といってダメージになります。充電が終わったらコンセントから外す、残量が少なくなったら早めに充電する、この2つを心がけるだけでかなり違いますよ。
高温・低温環境での保管を避ける
夏の車内にモバイルバッテリーを置き忘れたことはありませんか? 実はこれ、かなり危険です。
リチウムイオン電池の許容温度は0~45℃程度。真夏の車内は70℃を超えることもあるので、最悪の場合は膨張や発火の原因になります。実際、「車に置いていたら膨らんでた」という話もよく聞きます。直射日光の当たる窓際や、暖房器具の近くも避けて、なるべく涼しい場所で保管してください。
充電しながらの使用を控える
モバイルバッテリーでスマホを充電しながらゲームや動画を見る、ついやっちゃいますよね。
でもこれ、「パススルー充電」といって、充電と放電が同時に行われるため熱が二重に発生します。この熱がバッテリーの劣化を早めるんです。できれば充電中はスマホを使わない、どうしても使いたいなら充電が終わってから、というのが理想的です。過熱防止機能付きのモバイルバッテリーを選ぶのも一つの方法ですね。
まとめ:モバイルバッテリーは適切な方法で安全に処分しよう
モバイルバッテリーの処分、思っていたより簡単だったのではないでしょうか。
家電量販店の回収ボックス、自治体の回収サービス、携帯ショップなど、無料で処分できる方法がいくつもあります。端子にテープを貼るという簡単な準備をするだけで、安全に処分できます。
古いモバイルバッテリーをそのまま放置しておくと、膨張や発火のリスクが高まります。使わなくなったら早めに処分して、新しいモバイルバッテリーを気持ちよく使いましょう。安全第一で、適切な処分を心がけてくださいね。
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