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遺品整理を自分でおこなう際の手順は?遺品の処分方法や注意点も解説
遺品整理大切な方が亡くなったあとには、遺品整理が必要です。
しかし何から手をつければよいのか、どのように遺品整理を進めればよいのかわからないとお悩みの方は多いでしょう。
業者に任せることもできますが、依頼をする場合は3万円以上の費用がかかります。金銭的な負担を増やせない場合、自分で遺品整理をおこなうとよいでしょう。
本記事では、遺品整理を自分でおこなう際の準備や手順について解説するので、業者に依頼しなくてもスムーズに遺品整理ができます。
急がずに自分のペースで遺品整理を進めたい方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。
遺品整理を自分でおこなう前に必要な準備
準備せず思い立ったときに遺品整理をはじめても、なかなかスムーズに進められません。たとえば一人で持ち運ぶことが難しいタンスやベッドなどの処分であれば、人手が必要です。
また自分にとっては不要なものでも、遺族や親族のなかには思い出の品と考える方もいます。遺品整理を自分でおこなう前にしておくべき準備は、次のとおりです。
- 家の状態確認
- 当日の人員確保
- 遺族との話し合い
入念な準備をして、納得のうえで遺品整理を進めましょう。
家の状態確認
生前、故人と住まいが別々だった場合は、まず家の状態を確認しましょう。電気や水道をすでに止めていると遺品整理の際に電気やトイレが利用できないため、再度手続きしなければなりません。
電気や水道がなくても付近のコンビニや懐中電灯などを利用すれば問題ありませんが、遺品整理は想像以上に時間がかかります。
住宅に関する契約については、郵送物で確認できることもあります。溜まっている郵送物をまずは細かく分類し、家に関連する必要な書類をまとめましょう。
当日の人員確保
遺品整理を自分でおこなう際は、ほかの遺族や親族の協力が必要です。大型の家具を運び出す際や、箱詰めする際も人員が多い方がスムーズにおこなえます。
ただし遺族や親族以外の友人や知り合いにお願いする際は、注意が必要です。遺品の中には財産として価値があるものが出てくるため、万が一紛失した際にトラブルが発生します。
また友人や知り合いが遺品を誤って捨ててしまった際も、大きな問題となります。トラブルを避けるため、なるべく遺品整理は遺族や親族のみでおこないましょう。
遺族との話し合い
遺品整理を自分でおこなう際は、遺族と話し合って日程を決めましょう。故人との思い出に触れる最後の機会が、遺品整理です。
後悔につながらないよう、できる限り多くの遺族が参加できる日程を探しましょう。遺品整理を急ぐ必要はないため、気持ちの整理をしながらゆっくりと進めてみてください。
なるべく遺族全員が揃っておこなうことが望ましいですが、仕事や家庭の事情によって全員集まれない日も多くあります。
遺品整理中に出てきた物品は、すぐに捨てずになるべく遺族全員が確認したうえで処分しましょう。
遺品整理を自分でおこなう際の手順
遺品整理を自分でおこなう際の手順は、準備と同様に大切な要素です。手順を事前に確認すれば、何をすべきであるのかすぐに判断できます。
ここでは、スケジュールの決定から最終的な清掃までを5つのステップに分けて解説します。
1:スケジュールの決定
2:必要なものを準備
3:遺品の仕分け
4:ゴミの処分
5:清掃
スケジュールや計画を立てる際に役立つため、遺品整理を自分でおこなう前に確認しておきましょう。
1:スケジュールの決定
まずは、遺族や親族と話し合ったうえでスケジュールを決定しましょう。アパートや一軒家など家の種類、状態によって遺品整理する時間は変わります。
1部屋に対して1日を目安としてスケジュールを組みましょう。早めに終わる分には問題ありませんが、遅れると予定を合わせることが難しくなります。
ある程度余裕を持って日数を確保しておくとよいでしょう。スケジュールを立てる際は、ゴミの処分方法や駐車場の有無など、遺品整理する際に必要な情報も確認してみてください。
遺品整理当日にゴミが処分できない状況では、なかなか片付けが進みません。可能であれば、可燃ごみを出す曜日の前日を遺品整理の予定日としましょう。
2:必要なものを準備
スケジュールを立てたら必要なものを準備しましょう。遺品整理の際は、次のものがあると便利です。
- ペンチ
- 作業服
- 軍手
- ドライバー
- ハサミ
- マスク
- ダンボール
- ゴミ袋
- その他必要となりそうなもの(除菌ペーパー、雑巾など)
タンスやベッドなどの家具は、工具で解体した方が運び出しやすくなります。少し費用はかかりますが、必要な工具は一式用意した方がよいでしょう。
また作業中に怪我しないよう、軍手の着用は必須です。作業に参加する方全員が軍手を着用できるよう、まとめて購入しておきましょう。
また簡単な拭き掃除に利用できる雑巾や除菌ペーパーなども便利です。
そして遺品整理でもっとも重要といえるのは、ゴミ袋です。遺品整理ではゴミとして処分するものがもっとも多くなるため、ゴミ袋はできる限り多めに用意しましょう。
3:遺品の仕分け
遺品整理当日は、スケジュールにあわせて部屋ごとに作業を進めましょう。遺品を仕分ける際は他の遺族と相談しながら作業するため、時間がかかります。
意見がわかれるものも出てくるため、まずは遺品を次の3つに分類して簡易的な仕分けをおこないましょう。
- 保管するもの
- ゴミとして処分するもの
- どちらか迷うもの
運転免許証や健康保険証、契約書類などは手続きに必要となるため、保管しておきましょう。
また写真や手紙は大切な思い出の品となるため、処分せずに遺族や親族に確認してみてください。
一方ペットボトルや空の容器はゴミとして処分できます。普段ゴミとして捨てているものは、遺品整理においても基本的にはゴミとなります。
迷うものについては、あとからじっくりと決めましょう。意見がはっきりとするものを先に仕分けることで、作業効率が大幅に上がります。
4:ゴミの処分
仕分けが終わったらゴミを処分します。ゴミを処分する際は、捨てる以外の選択肢も検討しましょう。
ゴミのなかには、リサイクルして資源にできるものや、フリマアプリで売却できるものもあります。その場で不要と感じたものでも、いったん段ボールに入れておきましょう。
またお住まいの地域にあわせたゴミの分別も必要です。一般ゴミとして捨てられないものについては、不用品回収業者に依頼する形となります。
遺品整理をはじめる前に、評判のよい業者を探しましょう。
5:清掃
遺品整理が終わり、家の中が空になったあとはしっかり清掃しましょう。とくに賃貸の場合、汚れた状態で引き渡すと追加で費用を請求される可能性があります。
入念に清掃すべき箇所や利用できる薬剤については、家の所有者に確認しましょう。
遺品の処分方法
遺品整理を自分でおこなったあと、遺品の処分に困る方は少なくありません。大量の遺品をスムーズに片付けるため、次の処分方法を押さえておきましょう。
- 売却
- 寄付
- 業者へ依頼
- リサイクル
- ゴミとして捨てる
ゴミと思えるものでも、活用できるケースは多々あります。遺品を捨てることに抵抗感がある場合は、捨てる以外の方法もしっかりと検討しましょう。
売却
時計やアクセサリー、趣味のコレクションなど価値のありそうなものが不要な場合、売却しましょう。
また家電製品のなかには、ゴミとして捨てると別途費用がかかるものも少なくありません。売却できるものはなるべく売却しましょう。
売却できるのか自分でわからない場合は、フリマアプリやオークションサイトで検索してみましょう。フリマアプリを利用したり、リサイクルショップに持っていったりすれば、貴重な品を残せます。
ただしフリマアプリを利用する場合、出品後に売れるまで遺品を保管しなければいけません。また登録作業や発送などの手間もかかるため、難しい場合はリサイクルショップや中古買取業者に持っていきましょう。
寄付
売却できない場合でも、利用できるような日用品であれば寄付できます。衣類や寝具は寄付しやすいため、寄付を募集している団体を探して問い合わせてみましょう。
寄付されたものは被災地をはじめ児童養護施設や発展途上国に送られ、人助けにつながります。
ただし、食品や家電製品は受け付けていない場合が多いです。他にも寄付できないものはあるため、気になる団体の公式サイトをチェックしましょう。
寄付ができない場合、友人や知り合いに譲ることも検討してみてください。
業者へ依頼
売却や寄付できないものは、業者に引き取ってもらいましょう。家電製品や自転車など特定のものについては、地域によって定期的に廃品回収がおこなわれているケースもあります。
無料で利用できるものもあるため、ぜひチェックしてみてください。ただし保管場所がない場合はすぐに処分が必要であるため、有料ですが不用品回収業者がおすすめです。
業者によっては不要品回収の際に分別しなければならない場合もあるため、依頼する際は条件や費用を詳しく確認しましょう。
また遺品回収業者であればオプションで遺品の供養も可能です。そのまま故人のものを処分するのは申し訳ないと感じる場合、あわせて検討してみてください。
リサイクル
家電製品の多くはリサイクルが可能です。リサイクルできるものも、遺品整理の際に分けておきましょう。
自分で利用できるものは利用し、不要なものはリサイクルに出すことで捨てずに済みます。ただし家電リサイクル法により、収集・運搬料金にくわえ リサイクル料金が必要となります。
次の家電にはリサイクル料金がかかるため、複数の家電をまとめてリサイクルすると予想外に費用が高くなる可能性もあるでしょう。
エアコン | 972円〜 |
テレビ(ブラウン管) | 1,296円〜 |
テレビ(液晶、プラズマ) | 1,836円〜 |
冷蔵庫、冷凍庫 | 3,672円〜 |
洗濯機、衣類乾燥機 | 2.484円〜 |
そのためまだ利用できる家電であれば、リサイクルショップへの持ち込み、フリマサイトでの売却がおすすめです。
ゴミとして捨てる
売却や寄付、リサイクルなどで利用できないものは、ゴミとして捨てることになります。一般ゴミとして捨てる際は自治体ごとに決められた分別ルールを守り、指定された曜日に出しましょう。
不法投棄は罰金や懲罰の対象となるため、注意してみてください。一般ゴミとして捨てられないものについては、自治体ごとに有料で回収をおこなうケースもあります。
ゴミを種類ごとに分別し、必要であれば自治体に連絡してみてください。不用品の処分にあたっては、遺品であるため捨てにくいと感じる方もいるでしょう。
保管スペースさえあれば無理に捨てる必要はないため、気持ちの整理ができるまで待ちましょう。
遺品整理を自分でおこなう際の注意点
遺品整理を自分でおこなう際には、次の注意点を意識してみてください。注意点を守らずに遺品整理をおこなうと、トラブルに発展する可能性もあります。
- 廃棄の仕方に気をつける
- 騒音に気をつける
- 処分するか迷ったら保留にする
- 親族に相談してから整理をおこなう
遺品整理をスムーズに進めるため、ぜひ参考にしてみてください。
計画的に整理をおこなう
遺品整理を自分でおこなう際は、スケジュールを立てて計画的におこないましょう。自分で勝手に進めるのではなく、遺族や親族と相談して日程を決めることからはじめてください。
遺品整理では故人との大切な思い出が頭をよぎり、気持ちの面でなかなか作業が進まないこともあります。
普段の掃除や片付けとは異なり淡々と作業をこなすのは難しいため、余裕のあるスケジュールを立てましょう。
廃棄の仕方に気をつける
ゴミとして処分するものについては、廃棄方法に注意しましょう。ゴミを捨てる際は、地域の自治体ごとに定められているゴミ捨てのルールに従う必要があります。
分別や曜日は自治体ごとに異なるため、お住まいの自治体が異なる場合はとくに間違えないように注意しましょう。
また自治体によっては、市区町村指定のゴミ袋でないとゴミを回収してもらえません。市区町村指定のゴミ袋は、基本的に有料です。
利用するゴミ袋の枚数を減らすため、不要なものはできる限りコンパクトにまとめましょう。そして一般ゴミでは出せない不用品の処分方法についても、調査が必要です。
自治体で回収をしていない場合、もしくは回収日までかなり時間がある場合は、業者への依頼を検討しましょう。
騒音に気をつける
遺品整理の際は、大型の家具を動かしたり多くのものを運び出したりするため、近所の迷惑にならないよう注意が必要です。
小さな子どもを連れていく場合も、騒がないように注意ながら遺品整理をおこないましょう。とくに賃貸の場合、隣や上下の部屋に音が伝わりやすいです。
遺品整理の日程が決まった場合は、近隣の部屋の方に挨拶しておくとよいでしょう。
処分するのか迷ったら保留にする
保管するものか処分するものか迷った際は、その場で決めずに保留にしましょう。自分にとって不要なものでも、遺族や親族の中には必要と考える方もいます。
とくに財産として価値があるものの場合は、相続する方の判断が必要です。どうしようか迷っていると遺品整理が進まないため、保留してあとから考えることが大切です。
親族に相談してから整理をおこなう
遺品整理を自分でおこなう際は、必ず遺族や親族と相談しましょう。スケジュールを組むときや遺品整理をおこなうとき、自分一人ですべての判断をおこなうのは非常に難しいです。
また勝手に遺品整理を進めてしまうと、遺族や親族とトラブルに発展する可能性が高いでしょう。遺品整理では、他の親族と足並みを揃えることが重要です。
遺品整理を自分でおこなうメリット
遺品整理を自分でおこなうメリットは、次のとおりです。
- 気持ちの整理ができる
- 業者利用時よりも費用が安い
- 自分のペースで整理を進められる
遺品整理を業者に依頼するメリットは大きいですが、自分でおこなう遺品整理にもメリットは多数あります。
気持ちの面も含め現在の状況から考えて、自分で遺品整理をする方がよいのか慎重に検討しましょう。
気持ちの整理ができる
大切な方が亡くなったとき、すぐに受け入れるのは難しいです。ショックで気持ちが落ち着かず、普段の生活に戻れない方は多いでしょう。
しかし自分で遺品整理をおこなうと、遺品に触れながら故人との思い出を振り返れます。故人と過ごした時間を思いだせば、ある程度気持ちに整理がつくでしょう。
遺族や親族に声をかける際は、気持ちの整理ができていない方を優先して呼ぶとよいでしょう。
業者利用時よりも費用が安い
専門業者に依頼すれば、処分方法について自分で調べる必要がなくなりスムーズに遺品整理を進められます。
しかし業者に依頼すると費用がかかるため、悩んでいる方は多いでしょう。自分で遺品整理すれば、手間はかかりますが費用を安く抑えられるためおすすめです。
ゴミ袋や工具などの購入費用、ゴミを捨てる際の処分費用はかかりますが、業者に依頼するよりもはるかに安く済ませられます。
葬儀代やお墓の購入費用で出費が予想を超えてしまい、遺品整理にお金をかけられない場合は自分でおこなってみましょう。
自分のペースで整理を進められる
計画性やスケジュールは大切ですが、遺品整理は焦っておこなうものではありません。故人との思い出を振り返る機会として、遺品整理は重要なものです。
遺族や親族とゆっくり話せる機会でもあるため、無理のなく自分のペースで進めるのもよいでしょう。業者に依頼すると、自分でおこなうよりはるかにスピーディに作業が完了します。
そのため故人との思い出を振り返る時間が取れず、後悔につながる可能性があります。自分のペースでゆっくりと故人を思い出していきたい、と考えているなら自分で遺品整理をおこないましょう。
遺品整理を自分でおこなうデメリット
遺品整理を自分でおこなうデメリットは、次のとおりです。
- 時間がかかる
- 精神的なダメージを受ける場合がある
- 自分のみでおこなう整理には限界がある
自分で遺品整理をおこなうことで、心身に負担がかかる恐れもあります。
仕事や家庭の事情でなかなか時間が取れない場合、大切な方が亡くなったことによるショックが大きい場合は、業者への依頼も検討してみてください。
時間がかかる
遺品整理には、想像以上に時間がかかります。残された遺品の量が多ければ、数週間かかることも考えられます。
遺品整理に時間がかかりすぎると、仕事や家事に影響が出ることもあるでしょう。
しかしスケジュールを事前にしっかりと立てることで、スムーズに作業を進められます。必要なものをあらかじめ準備し、計画的に進めましょう。
また仕事や家事、育児で忙しい場合、何回かに分けて遺品整理をおこなうのもおすすめです。遺族、親族が多数いるなら複数人で分担して進めるのもよいでしょう。
無理なく遺品整理を進めるため、意見を出し合ってみてください。
精神的なダメージを受ける場合がある
遺品整理を自分でおこなうと、精神的なダメージを受ける場合もあります。遺品をきっかけに故人を思い出すことが悲しみやショックにつながる際は、スムーズに作業を進めることができません。
とくに故人の死をまったく受け入れられない場合、遺品整理は精神的に大きな負担です。大切な方を亡くした親族、遺族同士、互いに気遣いながら進めましょう。
精神的なダメージがどうしても不安な場合は、業者への依頼を検討してみてください。業者に依頼すればスピーディに遺品を片付けてもらえるため、悩む時間も少なくなります。
自分のみでおこなう整理には限界がある
遺品整理を自分でおこなう際は、遺族や親族の協力が必要です。作業をすべて一人で進めることもできますが、精神的にも肉体的にも遺品整理は大きな負担です。
一度体調を崩してしまえば、スケジュールに沿って遺品整理を進めるのは難しくなります。作業を分担し、支え合える方がいない場合は、費用がかかっても業者に任せましょう。
ただし故人と同居していた場合、休日にゆっくりと作業できます。自分のいまの状況を踏まえ、よりよいやり方を検討してみてください。
まとめ
今回は、遺品整理を自分でおこなう際のメリットやデメリット、必要な準備や理想的な手順について解説しました。自分で遺品整理をおこなえば、費用面の節約につながります。
また遺品整理を自分でおこなうことで、大切な方との思い出を遺族、親族と共有できます。
ただし遺品の処分方法は複雑であるため、売却の際も廃棄する際も入念な調査が必要です。
リサイクルや廃棄の際は料金がかかることもあるため、誰がどのくらい処分費用を負担するのかも事前に決めておきましょう。
時間と体力に余裕がない場合、遺品整理を自分ですべてこなすのは難しいです。必要に応じて、業者への依頼も検討してみてください。
※本記事の情報は2023年3月時点のものです。
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