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こけしの買取相場は?高く売れるこけしや買取業者を紹介

家具雑貨

東北地方の工芸品として古くから多くの人に親しまれてきたこけしが、今若い女性たちの間で密かなブームとなっています。

東北旅行のお土産などとして購入したこけしが、古い家であれば一家にひとつはあるのではないでしょうか。

部屋の隅に置かれた人形ケースの中でそのままにしているこけしも、近年のブームも手伝って、ものによっては高値で買い取ってもらえる可能性があります。

コレクションしていたこけしを処分したいと思っている方や、家族が集めていたけれど買い取ってもらえないか、また、自宅にあるこけしが価値のあるものかわからないといった方もいらっしゃると思います。

この記事ではこけしの買取相場や、高価買取してもらえるこけしの特徴、買い取ってくれる業者についてご紹介します。

ぜひ最後まで読んで参考になさってください。

こけしの買取りブームが到来している

シンプルでありながら味わい深い絵付けが施されたこけしは、東北地方の工芸品として古くからコレクターがいることで知られています。

その産地ごとに特徴が異なり、全国で11系統のものが主流のこけしとして流通しています。

今、そのこけしが再評価され、ブームになっていることをご存知でしょうか。

人気ゲーム「刀剣乱舞」に端を発したブームは第3次こけしブームとされ、ゲームと同様に若い女性の間で人気となりました。

今やこけしが好きな女性のことを「こけし女子」や「こけ女」と呼ぶほどのブームになっています。

そんなブームも手伝って、こけしの売買が盛んになっており、ものによっては高価買取してもらえる可能性が高いのです。

かつて東北旅行のお土産として購入することも多かったこけしは、古い家の人形ケースに必ずあったもののひとつといっても過言ではないでしょう。

また、こけしの奥深さにはまってコレクションしていた方もなかにはいるのではないでしょうか。

こけしブームの今、買い取りに出すと高値がつくチャンスだといえるでしょう。

【作家別】こけしの買取相場

前述しましたが、こけしには全国で11の系統があり、その系統ごとに有名なこけし作家がいます。

ひとくちにこけしといってもピンからキリまであるのが実際のところで、作家物になると値段も高くなります。

また、有名作家のものはその分贋作も多く、他の骨董品や工芸品と同様に、本物かどうかを見極める力のある業者でないと、高値で買い取ることが難しいともいえるのです。

ここでは各系統や有名作家ごとに買取相場をご紹介します。

大沼岩蔵作 (鳴子系)こけしの買取相場

大沼岩蔵は、宮城県の鳴子温泉郷付近で作られている「鳴子系」と呼ばれる系統のこけし作家です。

その技術の高さに定評があり、かんな仕上げや全体に施された模様の細部に至るまで、ていねいに作り上げた作品が多いことで知られています。

鳴子系のこけしは、胴体に頭をはめ込んで作り、胴体には菊の花が描かれたものが多いのが大きな特徴です。

大沼岩蔵の作品にもいろいろありますが、一般的なもので1~2万円程度、胴体に施された模様が珍しいものや、こけしが売られていた店の銘がきれいに残っているものになると5万円前後の値段がつくこともあります。

盛秀太郎作(津軽系)こけしの買取相場

盛秀太郎は、青森県の温湯温泉や大鰐温泉の付近で作られている「津軽系」と呼ばれる系統のこけしの有名作家です。

そのなかの温湯温泉が盛秀太郎の活躍の場であり、その独自の様式から「温湯こけし」と呼ばれるようになりました。

盛秀太郎の作るこけしは素朴で温かみのある作風であり、同じく青森県の出身として有名な版画家である棟方志功からも「日本一のこけし」を作る作家として称賛されたことが知られています。

津軽系のこけしは、1本の木から胴体と頭を彫り出すのが大きな特徴で、小さめのおかっぱ頭と、くびれて裾広がりの胴体に、津軽藩の家紋やねぶたのだるま絵、ぼたんの花などが描かれています。

その表現様式は多様で、形や模様もひとつではなく、さまざまなスタイルのものがあります。

盛秀太郎のこけしの買取相場は1~3万円程度がひとつの目安となります。

状態の良い作品や、資料や文献に掲載された作品、サイズが大きいものなどは買取相場も高くなり、ものによっては10万円前後の買取価格がつくこともあります。

佐藤文吉作(肘折系)こけしの買取相場

佐藤文吉は、山形県の肘折温泉で作られている「肘折系」と呼ばれる系統のこけし作家です。

同じく肘折系の作家として知られる佐藤文六を戸籍上の祖父に持ち、遠刈田系の佐藤茂吉を血縁の祖父に持つ、こけし作家の家に生まれ育った経緯がある作家です。

佐藤文吉は、戦前は文六のはからいで、岩手県の湯田でこけしの木地を挽く修行を積み、第二次世界大戦から帰還後、文六が亡くなったことがきっかけとなり、木地を挽くだけではなく少しずつこけしを作るようになります。

昭和30年代に「東京こけし友の会」の頒布品としてこけしの注文を受けるようになってから、コンスタントに作品づくりをするようになり、昭和40年代のこけしブームの際には最も人気のあった作家のひとりでもありました。

佐藤文吉のこけしは、制作していた年代によってその特徴も変わりますが、年代を経るごとに完成度も高くなり、ときにはその心情を映し出すものもあります。

肘折系のこけしの特徴としては、胴体は太くまっすぐで頭部が大きく、全体を黄色に染めてから胴体に重ね菊を描いたものが多く、華やかな雰囲気が見られます。

佐藤文吉の作品は生涯で120本以上となり、その職人気質に惚れ込んだコレクターも多いといいます。

買取相場は5千円~3万円前後がその目安となりますが、ものによっては5万円程度の値段がつくものもあります。

佐久間俊雄(土湯系)こけしの買取相場

佐久間俊雄は、福島県の土湯温泉や中ノ沢温泉、飯坂温泉、岳温泉などで作られる「土湯系」といわれる系統のこけし作家です。

戦後生まれの作家で木地師である父を師匠とし、昭和50年に作品の制作を始めた、比較的新しい時代の作家でもあります。

土湯系のこけしは、鳴子系、遠刈田系と並び、日本三大こけしとしても知られています。

また、土湯系のこけしは、佐久間弥七が作った首の回るこけしを考案したことがそのはじまりとされ、屋号から「湊屋のこけし」と呼ばれています。

佐久間俊雄もこの湊屋のこけしを継承した作家のひとりであり、昭和58年にはこけしの製作を休止していることから、作品数は決して多くないことがこけし愛好家の間では知られています。

土湯系の特徴は、頭が小さく、細く裾広がりの胴体をしており、おちょぼ口とたれた鼻、胴体にはろくろを逆回転させる独特の技法で生まれる、返しろくろ線が施されています。

佐久間俊雄のこけしの買取相場は5千円~2万円前後が目安となりますが、作品の状態や大きさによっては3万円以上の価格がつくことも珍しくありません。

創作こけしの買取相場

ここまでご紹介したように、こけしは東北地方の伝統的な工芸品や民芸品として愛されてきた歴史がありますが、伝統的なこけしとは違う、自由な表現が用いられたこけしのことを「創作こけし」といいます。

創作こけしは、作家の個性が強く現れたものだけでなく、芸術性の高いものや、漫画のキャラクターを取り入れたものまで、さまざまなものが作られています。

海外での人気も高く、こけしが好きな外国人がこぞって買い集めるのがこのタイプのものです。

戦後に群馬県や京都府などで作られるようになったのがそのはじまりで、現在、創作こけしの7割ほどが群馬県で作られています。

これという決まった製作のルールはなく、形や色、モチーフもさまざまです。

また、伝統こけしに使われる木材は主にみずきとなりますが、創作こけしの場合、桜や栗、けやきなどの木材が使われています。

創作こけしの買取相場は、千円~1万円前後が目安となりますが、珍しいデザインの大きなものになると3万円~5万円の値段がつくものもあります。

高い価格で売却できるこけしの特徴

こけしにはさまざまなものがあるのはここまでご紹介したとおりですが、高い価格で売却できるこけしには特徴があります。

家にあるこけしが下記のようなものであれば、高値で買い取ってもらえる可能性があります。

戦前に作られたこけし

第一次こけしブームの頃のものでもあり、第二次世界大戦前に作られた「戦前こけし」は、その希少性の高さから高価買取してもらえることが多いこけしだといえます。

状態の良い作家物になると10万円近い値段がつくこともあることから、もし自宅に古いこけしがある場合は査定に出してみることをおすすめします。

保存状態が良いこけし

どんなものでもそうですが、保存状態の良いものは高値がつく傾向にあります。

たとえば箱に入れて適切に保管してあり、汚れやシミがないきれいな状態であれば、より高い値段で買い取ってもらうことができます。

しかし、日の当たるところにおいていたために彩色が色褪せ、木地が黒ずんでしまったり、乾燥したところに置いてヒビが入ってしまったものは、値段が下がってしまうためご注意ください。

ただし、大量生産品はどんなにきれいなものでも価格がつかない場合があります。

有名作家のこけし

こけしは11の系統に分けられる伝統こけしと、群馬県などで作られている創作こけしに大きく分けることができますが、有名な作家のものは美術的な価値が高いため、特に高値がつきます。

もし自宅にこけしがある場合は、誰が作ったものなのか確認すると良いでしょう。

また、外箱や作家名や略歴の入った札などはきちんと保存しておけば、より高い価格で買い取ってもらうことができます。

見た目が汚いこけしはねらい目!?

こけしはきちんと保管していても徐々に彩色が剥げたりヒビ割れができたりします。

人形ケースなどに入れて飾っていても、次第に劣化していくものです。

もしも家に古びて見た目があまりきれいでないこけしがあったとしたら、まずは査定に出すことをおすすめします。

もしかすると大切に保管されていたり飾ってあったりしたこけしが、戦前のものであったり作家物だったりするかもしれません。

どんなものか確認する意味でも一度詳しい査定員のいる買取業者に依頼してみるといいでしょう。

買取が難しいこけしの特徴

もちろん他の工芸品や民芸品がそうであるように、こけしにも買取が難しいものがあります。

下記のものは買い取りに出しても値段がつかないことがあることを覚えておきましょう。

第二次こけしブーム以降のこけし

戦前のこけしは高価買取してもらえる可能性が高いと前述しましたが、それとは逆に第二次こけしブーム以降のこけしは値段がつかない場合があります。

第二次こけしブームは昭和30年代以降の高度成長期の時期に当たり、東北地方の温泉地に旅行で訪れる人が増加し、土産物としてこけしが飛ぶように売れた時期でもあります。

同時に、こけしの木地を作るろくろが電動化し、生産数そのものも圧倒的に増えていることから、価値が低いため買取が難しくなるのです。

第二次こけしブーム以降のこけしで買い取りが可能なものは、作家物であるかどうかが大きなカギとなります。

もしも家にその頃のこけしがあったら、まずは作家物かどうかを確認すると良いでしょう。

ヒビ割れなどがあり、保存状態が良くないこけし

前述した通り、こけしは経年劣化していくものですが、保存状態がよくないことで早く劣化してしまう場合もあります。

乾燥したところに置いておけばヒビ割れを起こし、かといって湿度の高い押し入れなどで保存するとカビが生えてしまうこともあります。

部屋に飾っておくだけでも、日が差す場所に置いてあれば色褪せや黒ずみが進みます。

どんなものでもいえることですが、たとえ戦前のこけしが家にあったとしても、保存状態が悪ければ買取ができない場合もあります。

また、ヒビ割れや大きな傷を見つけると補修をしたくなるかもしれませんが、プロの手で補修をするとかなりの費用がかかってしまうことや、もし自分で補修すれば値段がつかなくなる可能性もあることを覚えておきましょう。

買取査定に出す場合は、傷やヒビ割れがあっても補修せずに、まずは見てもらうのがおすすめです。

こけしの買取おすすめ業者6選

こけしは多くの系統がある日本の伝統的な工芸品であることを考えても、その見極めをできる専門の査定員のいる業者に買取依頼をするのがおすすめです。

きちんとその価値を見極められる業者に依頼するかどうかで買取価格は大きく変わってしまうからです。

もしもこけしの処分を検討している場合は、下記の買取業者に依頼するのがおすすめです。

なんでも査定のトータル

なんでも査定のトータルは、無料出張買取の専門店です。

取り扱っている商品の幅が非常に広く、どんなものも丁寧にひとつひとつ査定をしてもらえることで定評があります。

不用品買取と看板に掲げている業者との違いは、リサイクルやリユースで新たな価値を生むというコンセプトにあります。

どんなものを査定するときも依頼主がそのモノに込めた思いや、手放すに至った経緯に寄り添った査定をしてくれます。

大切にコレクションしてきたこけしを手放すことになったのであれば、その心情を汲み取ってくれる細やかさがあり、おすすめできる会社だといえます。

高く売れるドットコム

高く売れるドットコムは、業界最大手の高価買取専門店です。

東証プライム上場企業が運営しており、出張買取以外に店頭や宅配の買取も行っていることで知られています。

処分したいと思っているこけしの数が多ければ出張買取、少なければ全国にある店舗に持ち込み、時間のない人なら宅配買取など、使い分けることができるのが便利です。

査定料や出張費は無料で、取扱品目も幅広く、プロの査定員がきちんとひとつひとつ査定してくれます。

リアルタイムな買取相場や独自のデータをかけあわせて査定金額が決まったり、販路が多いため高値がつきやすいといったことは最大手ならではといえるでしょう。

バイセル

バイセルは不用品買取の累計買取実績が非常に多いことで知られている業者です。

その累計数は2700万点にものぼり、圧倒的な買取数を誇ります。

出張買取のほかに店頭買取と宅配買取も行っており、処分したいと考えているものの数や住んでいる場所、時間がどの程度とれるかによって決めることができます。

出張買取でやってくる査定員は経験が豊富な人が多く、工芸品であるこけしもしっかりと査定してもらえます。

相談は無料で取扱品目も幅広く、クーリングオフも可能になっているので、査定額に納得がいかない場合や、やはり手放したくないと思ったときも便利です。

福ちゃん

福ちゃんは買取業者のなかでも、査定料や訪問料、相談料などの手数料がかからないことで人気があります。

出張買取の他に宅配買取や店頭買取を選ぶことができ、LINEでも買取依頼をすることができます。

また、専門的な知識を持つ査定員には徹底したマナー研修を行っており、女性の一人暮らしの場合は女性の査定員を依頼できるなど、気持ちよく買取査定をできるようにさまざまな工夫がされています。

実績や経験も豊富な査定員が多いことでも定評があり、納得の行く査定をしてもらえるという口コミも多いです。

日晃堂

日晃堂は美術品や骨董品の買取を専門に行なっている業者です。

相続などで価値の分からない古美術品や、コレクションの整理などの依頼が多いことでも知られています。

美術品に詳しい専門の査定員が、無料で査定をしてくれるだけでなく、他社との相見積もりも歓迎しているので、より高い価格でコレクションを整理したい場合などにおすすめの業者です。

また、査定に出すものが1点のみであってもきちんと見てくれるのも嬉しいところです。

おいくら

おいくらは、査定してもらいたい商品の情報を入力すると、複数の買取業者から同時に査定をしてもらえる「一括査定」をしているサイトです。

査定したい商品のカテゴリーを選んで、商品と依頼主の情報を入力すると、登録している優良買取店から査定結果がメールで届きます。

あとは自分にマッチした買取業者と交渉し、買い取ってもらうだけです。

一般的な買取サイトでは1社のみの査定になりますが、いくつもの買取業者の査定を一度にしてもらうことができるので手間がかかりません。

また、一括査定は全国どこでも無料です。

こけしを売るなら専門の買取業者へ

家で大切に保管されていたこけしを売るなら、専門的な知識を持つ査定員のいる買取業者に依頼しましょう。

こけしは根強いコレクターがいる工芸品でもあり、思わぬ価格がつくものもあります。

そうしたことは不用品買取業者では突き止めることができず、処分するのにかえって費用がかかってしまうこともあります。

家族が大切にしてきたものならなおさら思いも強いといえるでしょう。

そうした気持ちを汲み取りながら、納得の行く値段をつけてくれる、確かな目を持つ専門の買取業者を選ぶのがおすすめです。

ご相談だけでも大歓迎です

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