500円札の肖像は岩倉具視ですが、高い価格で取引されているのはご存知でしょうか。

500円札は現在問題なく使えるが、状態によっては高価買取できる可能性もあります。

そこで本記事では、岩倉具視の500円札の価値がいくらかなど徹底解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

500円札とは？歴史や背景を解説

戦後の昭和の時代に使用されていた紙幣のことを500円札といいます。

現在、新たに発行はされていませんが、銀行に持ち寄れば500円と交換してもらえる正真正銘のお金です。

はじめに、500円札について詳しく解説していきます。

岩倉具視とは

岩倉具視は、日本の偉人の一人であり、明治維新の中心的人物です。

1825年（文政8年）に京都の下級公家である堀河家の次男として生まれ、その後岩倉家の養子となり、岩倉具視と名付けられました。

彼は公家として成長し、明治維新において重要な役割を果たしました。

岩倉具視の功績は、政治的手腕と国際的視野の広さにあります。

彼は日本の近代化を推進し、不平等条約の改正に尽力したことで知られています。また、使節団を通じて欧米の文化や技術を日本に紹介し、国の発展に貢献しました。

岩倉具視の努力と貢献は、今日の日本の基礎を築いた重要な要素の一つとして評価されています。

500円札の歴史

岩倉具視500円札の歴史についてですが、この紙幣は1951年（昭和26年）にB号券として初めて発行されました。

岩倉具視が描かれ、戦後の経済復興期に重要な役割を果たしました。

その後、1969年（昭和44年）にデザインが変更され、C号券として再発行されています。

C号券では偽造防止技術が大幅に向上し、紙質も改善されました。

これにより、紙幣の安全性が高まりました。

500円札などの旧札は、状態や種類によって大きく異なります。

特に、プレミアのつく500円札はとても貴重です。

例えば、完全未使用のピン札は、コレクターにとって非常に価値があり、オークションなどで高額な価格が付くことが多いです。また、印刷ミスや番号のエラーがある紙幣は、希少性があるためプレミアム価格で取引されます。

500円札のB号券とC号券

岩倉具視の500円札は発行時期によって2種類あります。この2つの違いを理解することは、500円札の価値を適切に評価するためにも大切です。

B号券は昭和26年に発行され、当時の最新技術を用いて印刷され、紙質も良好でした。しかし、偽造防止技術は現在の水準と比べると劣っていました。

一方、C号券は昭和44年（1969年）に発行されました。

このC号券では、B号券と比べて偽造防止技術が大幅に向上しました。

具体的には、より複雑なデザインや特殊なインクが使用され、偽造を防ぐための工夫が施されています。

また、紙質も改善され、耐久性が増して使えるようになりました。

デザインも刷新され、より現代的で洗練されたものになりました。

B号券とC号券の違いは、それぞれの時代背景や技術の進化を反映しています。

B号券は戦後の日本の復興期を象徴する紙幣であり、C号券は高度経済成長期の技術革新を象徴する紙幣です。

この違いを理解することで、500円札の歴史的背景や技術的な進歩を深く知ることができます。

さらに、これらの違いを知ることは、500円札の価値を評価する上でも重要です。

B号券は初期の紙幣であることから、希少価値が高い場合があります。

一方、C号券は技術的に優れているため、その状態や保存状態によって高い価値がつくことがあります。

以上のように、岩倉具視500円札のB号券とC号券には、特徴は価値が異なるものです。

この違いを理解することで、紙幣の価値をより正確に評価することができます。

500円札の発行背景

500円札は1951年から1982年まで発行されました。

この期間における発行背景には、戦後の経済復興とインフレ対策がありました。

戦後の日本は経済復興の途上にあり、500円札は高額な紙幣とされていましたが、経済の安定とともにインフレも進行し、紙幣の耐久性や流通コストが問題となりました。

1982年、これらの問題を解決するために500円札は廃止され、500円硬貨が導入されました。

硬貨への移行は、紙幣の破損や摩耗による交換コストを削減するためのものであり、硬貨の方が長期間使用可能であることが理由です。

現在、500円札はコレクターにとって貴重な存在となっています。

特に、未使用のピン札やエラー紙幣などのプレミアは高い価格で取引されているものです。

これらの紙幣は、歴史的な価値と希少性から、収集家の間で高額で取引されることがあります。

500円札の価値を最大限に引き出すためには、公的機関の情報を活用することが重要です。

例えば、日本銀行や信頼できる鑑定士による評価を受けることで、紙幣の真贋や状態を正確に確認できます。

鑑定書があると、紙幣の価値がさらに高まる可能性があります。

総じて、500円札はその歴史的背景と稀少性から、高い価値を持つ紙幣です。

発行背景や停止年、保存方法などを理解し、適切に保管または鑑定をしてもらうことで、その価値を最大限に引き出すことができます。

500円札の価値と買取価格一覧

500円札の価値は、状態や種類によって大きく異なってきます。

そのなかでも、岩倉具視が描かれている500円札は多くのコレクターに人気です。

ここでは、それぞれの500円札の状態に合わせて買取価格の相場を解説していきます。

B号券500円札の価値：岩倉具視旧500円札

B号券の500円札は昭和26年（1951年）に初めて発行され、経済復興期に重要な役割を果たし、非常に価値の高いアイテムです。

未使用のピン札や美品はさらに高値で取引されます。

未使用は5,000円〜20,000円程度で取引されることが多いです。

C号券500円札の価値：岩倉具視旧500円札

C号券500円札は1969年（昭和44年）に発行され、B号券と比べて偽造防止技術が向上しました。

未使用の状態（ピン札を含む）で3,000円〜15,000円程度で取引され、岩倉具視が描かれています。

価値は市場の需要や紙幣の状態によって変動しますので、専門家の査定を受けることが重要です。

エラー紙幣の500円札

エラー紙幣とは、正しくプリントできない紙幣のことです。

エラー紙幣は、希少価値が高いことから500円札の場合、10,000円〜50,000円と、他の500円札と比較して高額で取引されるものです。

エラー紙幣は、主に印刷ミスのことで、二重印刷や印刷のズレのことを指します。

エラー紙幣の500円札は、コレクターにとってもプレミアなアイテムとなります。

福耳つき500円札

基本的に紙幣は、複数枚の紙幣を大きな紙で一度に印刷し、1枚ずつ裁断していきます。

しかし、稀に裁断ミスで切れ端が残ってしまうこともあるようです。

このような紙幣のことを福耳紙幣といい、希少価値が高く、数十万円で取引されることもあります。

珍番号の500円札

珍番号は珍しいことから査定額は高くなり、5,000円〜30,000円程度の価値があります。

珍番号とは、特別なシリアルナンバーを指し、「123」などと番号が連続している場合や「111」など同じ数字が連なっている連番などが該当します。

価値はシリアルナンバーの希少性や紙幣の状態によって変動します。

正確な価値を知るためには、専門家の無料査定を受けることが重要です。

500円札のおすすめ買取先4選

500円札の価値がわかったところで、実際に買い取ってもらうための方法を3つ紹介していきます。

保有している500円札の価値を適切にみてもらうためにも、信用できる買取先を選択しましょう。

買取業者

買取業者は、買取に関するその道のプロが査定するので、正確な価値を評価してくれるのが特徴です。

安心感のある買取業者を選ぶことで、500円札の価値を最大限に引き出せます。

専門業者では無料査定や出張買取サービスを提供しています。

買取業者は市場価格に基づいて評価し、適正な買取価格に繋がるでしょう。

専門家による査定を受けることで、珍番号やエラー紙幣、福耳の価値を正確に把握できます。

オークション

オークションサイトでは、五百円札のエラー紙幣や珍番号の紙幣が高値で取引されることがあります。

eBayやYahoo!オークションなどの大手サイトでは世界中のコレクターに買取してもらえます。

出品時には詳細な情報や高画質の写真を掲載し、信頼性を高めることが重要です。

手数料がかかる場合もありますが、高い買取価格が期待できます。

オークションでの取引は、適切な出品方法を学び、成功を目指す手段です。

銀行

銀行は安全かつ信頼性の高い買取先として知られているのが特徴です。

日本銀行や大手銀行では公的機関としての信頼性があり、500円札の鑑定や査定サービスを提供しています。

日本銀行の公式サイトでも詳細が説明されていますが、銀行での買取は手数料が低く、買取価格も安定しているため、高額紙幣や珍番号の500円札を持っている人におすすめです。

ただし、事前に問い合わせが必要な場合もあるので、公式サイトで確認しましょう。

リサイクルショップ

リサイクルショップでは、主に不用品を売却するところです。

リサイクルショップによっては紙幣の買取をしているところもあるので、お近くにあれば相談にいくのも良いでしょう。

しかし、リサイクルショップによっては、査定士が在籍していないため、相場より低い査定価格になることもあるので気をつけましょう。

500円札の種類

500円札には、さまざまな種類があり、それぞれ特徴も異なります。

それぞれの違いを把握しておくことで、500円札の正しい価値を把握することに繋がるので大切です。

ここでは、500円札の種類と見分け方を解説していきます。

500円札の違い

500円札は、発行された時期によって異なります。

岩倉具視が描かれているものは最初に発行されたもので、B号券とC号券の両方で使用されました。

しかし、それぞれの券にはデザインや細部に変更があります。

B号券は比較的シンプルなデザインで、紙質も当時の技術水準に合わせたものです。

その後、偽造防止の技術が向上したことからC号券は、より複雑なデザインが施されています。

これらの違いにより、500円札の種類を識別することができます。

500円札全体のデザイン

500円札の全体的なデザインは、種類によって異なります。

1951年（昭和26年）に発行されたB号券は、シンプルなデザインで、岩倉具視と背景がメインです。

C号券は1969年（昭和44年）に発行され、より多くの偽造防止技術が組み込まれています。

透かしや複雑な模様が追加され、偽造が難しくなっているものです。

また、紙質も改良され、耐久性が向上しました。これらの違いから500円札の種類を見分けることができます。

500円札の発行年

種類を識別するために、500円札の発行年も買取価格を左右する大切なポイントです。

1951年（昭和26年）から発行されたB号券、1969年（昭和44年）から発行されたC号券、1982年には、500円札の発行が停止され、500円硬貨が導入されました。

発行年によって、紙幣の価値も異なります。

特に、発行年が古い紙幣や、エラー紙幣、珍番号の紙幣は高額で取引されることがあります。

五百円札の価値を正確に知るためには、専門家による査定を受けてみてはいかがでしょうか。

500円札を高価買取してもらうポイント

最後に、500円札をより高く買取して貰う方法を3つに分けて解説していきます。

まだ売る予定がない方も、今すぐ売りたいと考えている方もすぐに対策できる方法なので、ぜひ参考にしてください。

500円札の鑑定書と一緒に買取してもらう

500円札の価値を最大限に引き出すためには、鑑定書が非常に重要です。

鑑定書は、紙幣の真贋や状態を証明するもので、これがあることで500円札の価値が正確に評価され、高額で買取してもらえる可能性が高まります。

特に日本銀行の認定鑑定士による鑑定書は信頼性が高く、多くの買取業者がこれを重視します。

専門家の鑑定を受けることで、500円札のプレミアム要素も確認できます。

これらの要素が確認されると、紙幣の価値はさらに上がります。

例えば、エラー紙幣や特定のシリアルナンバーを持つ紙幣はコレクターの間で非常に高く評価されることがあります。

500円札が劣化しない保存方法で保管する

500円札の価値を保つためには、適切な保存方法が欠かせません。

まず、紙幣は光や湿気に弱いため、専用の保護ケースに入れて保管することが推奨されます。

直射日光が当たる場所や湿気の多い場所を避けて保管することで、紙幣の状態を綺麗に保てます。

また、紙幣に触れる際には手袋を使用することで、油分や汚れが付着するのを防げます。

これにより、500円札の価値を長期間にわたり維持できます。

手袋を使って慎重に取り扱うことで、紙幣に傷や汚れがつくリスクを最小限に抑えられます。

総じて、500円札の価値を最大限に保つためには、適切な保管環境と慎重な取り扱いが必要です。

これらの方法を実践することで、紙幣の状態を良好に保ち、その価値を維持できます。

500円札の汚れを自分で綺麗にしようとしない

500円札の価値を損なわないためには、自己流のクリーニングを避けることが重要です。

汚れを自分で取ろうとすると、紙幣を傷つけたり、価値を下げる原因になります。

特に、消しゴムや洗剤を使うことは絶対に避けてください。

紙幣の汚れやシミは専門のクリーニング業者に依頼するのが最適です。

専門家による適切な方法でのクリーニングは、紙幣の状態を改善し、その価値を保つのに役立ちます。

500円札を早めに査定をしてもらう

500円札などの旧札は、当初の状態が維持できていればいるほど、買取価格はアップします。

しかし、紙幣などは紙でできているので、どんなに保存状態に気をつけていても、経年劣化してしまうものです。

今査定にだせば2万円だったものが、1年後には5000円になってしまうことも少なくありません。

そのため、500円札の売却を考えている方は、なるべく眠らせずに早めに査定して買取してもらうことがおすすめです。

500円札の状態はそのままにしておく

たとえば、500円札が帯付きの場合は、外さずにそのままの状態にしておきましょう。

旧札が発行された当初のお札の帯は、希少価値が高く査定価格が上がる可能性が十分にあります。

バラバラにしてそれぞれ違う場所に査定にだしてしまう方もいますが、少しでも価値を上げるためにも、なるべくそのままの状態にしておくのがおすすめです。

帯付きのお札があれば、その中にエラー紙幣などのプレミア付きのお札がある可能性もあるので、さらに査定額があがり買取してもらえる可能性が高まります。

500円札の鑑定書がある場合は一緒に保管しておく

500円札の鑑定書がある場合は、そのまま一緒に保管して、査定時にセットでだすようにしましょう。

査定書とは、「日本貨幣商協同組合」が発行しているものです。

「日本貨幣商協同組合」とは、昭和44年8月に設立されたもので、全国の代表ディーラー約90名からなる協同組合となります。

信頼のおける唯一の鑑定書発行機関として、国からの依頼によってすべての金貨の鑑定と保存状態の選別をおこなっているので、信頼性も高いです。

また、紙幣の査定は十分な知識も必要なので、査定場所によっては適切な買取価格ではない場合や査定不可になってしまうことも少なくありません。

しかし、鑑定書があることで、本物の紙幣であることの証明になり、査定額が上がる可能性も十分にあります。

500円札を価値以上に高く売るならまずは無料査定をしよう

500円札を高く売りたいと考えているなら、まずは無料査定をしてもらうことをおすすめします。

すぐに売りたい気持ちもわかりますが、より高く売るためにも無料査定によって正しい価値を把握しなければなりません。

紙幣の価値は素人にはなかなか区別がつかないため、査定のプロに任せることで安心です。

ぜひ、無料査定をして500円札の価値を正しく把握してから買取してもらいましょう。