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レアな旧一万円札の価値は?聖徳太子・福沢諭吉の記番号やピン札の買取相場を解説

買取について

レアな一万円札の価値は?聖徳太子・福沢諭吉の記番号やピン札の買取相場を解説

一万円札の図柄が渋沢栄一に変更された2024年。これを機に、手元にある旧一万円札の価値が気になっている方も多いのではないでしょうか。実は旧一万円札の中には、額面の数十倍から数百倍の価値がつくものも存在します。

本記事では、レアな一万円札の特徴や種類、買取相場から売却時の注意点まで、価値を最大限高めるために知っておきたい情報を、古銭買取のプロが詳しく解説します。

レアな旧一万円札とは?価値が上がる特徴を解説

レアな旧一万円札とは?価値が上がる特徴を解説

一般的な旧一万円札は額面以上の価値が付きにくいものの、特殊な特徴を持つレアな一万円札は、コレクターから高い人気を集め、高額での取引が期待できます。ここでは、価値の上がりやすい特徴を持つレア一万円札について詳しく解説します。

AA券・ZZZ券

AA券とZZZ券は、紙幣の記番号の英字部分に特徴がある珍しい一万円札です。記番号は表面の左上と右下に印刷されています。

AA券は「A123456A」のように最初と最後の英字が共にAになっているものを指します。これは、その紙幣が最初に製造されたことを示しています。特に若い番号(例:A000008A)のAA券は極めて希少価値が高く、未使用品で10万円以上の価値がつくことがあります。

一方、ZZZ券は「ZZ123456Z」のように2つのZで始まり1つのZで終わるもので、その紙幣が最後に製造されたことを示します。AA券ほどの価値はありませんが、額面の約10倍程度で取引されることがあります。

エラープリント札

エラープリント札は、製造過程で印刷ミスが発生した紙幣です。通常は流通前にチェックで除外されるため、市場に出回ること自体が極めて珍しく、高額取引の対象となります。

  • 印刷のインクが滲んでいるもの
  • 図柄や文字の印刷位置がずれているもの
  • 印刷が二重になっているもの
  • 印刷が欠損しているもの

状態や印刷ミスの種類によって価値は異なりますが、額面の10倍から100倍程度の価値がつくケースもあります。

福耳紙幣

福耳紙幣は、紙幣の四隅のいずれかに余分な紙片が付いているエラー紙幣の一種です。この紙片は製造時の裁断ミスによって生じたものです。

現代の製造技術では発生しにくい特殊なエラーであり、特に状態の良い福耳紙幣は数十万円の価値がつく可能性があります。過去には500円札の福耳紙幣が50万円で取引された例もあります。

珍しい記番号の種類

記番号の並びに特徴があるものは、コレクターから人気が高く、状態が良ければ高額での取引が期待できます。

ゾロ目番号

六桁の数字が全て同じ数字で並ぶゾロ目番号は、特に人気の高い記番号です。中でも「777777」(ラッキーセブン)や「888888」(末広がり)といった縁起の良い数字のゾロ目は、未使用品で10万円前後の価値がつくことがあります。

キリ番号

「100000」や「200000」といったキリの良い番号も、コレクターから需要のある記番号です。未使用品で1万円から9万円程度の価値で取引されています。

階段番号

「123456」や「456789」のように、数字が順番に増えていく階段番号も珍しい記番号として知られています。未使用品で10万円以上、使用済みでも1万円から9万円程度の価値がつくことがあります。

サンドイッチ番号

「122221」や「788887」のように、最初と最後が同じ数字で、間の4桁が全て同じ数字になっているものをサンドイッチ番号と呼びます。特に7で挟まれたサンドイッチ番号は人気が高く、状態の良いものであれば1万5000円前後での取引が期待できます。

旧一万円札の種類と特徴

旧一万円札の種類と特徴

現在までに発行された旧一万円札は、肖像が聖徳太子のものと福沢諭吉のものの2種類があります。福沢諭吉のものはさらにホログラムの有無で2種類に分かれます。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

聖徳太子の旧一万円札

聖徳太子が描かれた旧一万円札は、1958年(昭和33年)12月から1986年(昭和61年)1月まで発行されていた、日本で最初の一万円札です。C号券とも呼ばれています。

サイズは縦84mm×横174mmで、現行の一万円札より一回り大きいのが特徴です。表面には聖徳太子の肖像と日本銀行総裁の印章が、裏面には向かい合う鳳凰が描かれています。

偽造防止技術として、法隆寺夢殿の透かしが入っているほか、肖像や「壱万円」の文字が表面から盛り上がった凹版印刷が施されています。また、図柄の線は直線だけでなく点線のような細密な線で描かれているのも特徴です。

福沢諭吉の旧一万円札(ホログラムなし)

聖徳太子一万円札の後継として、1984年(昭和59年)11月から2003年まで発行されたのが、ホログラムのない福沢諭吉一万円札です。D号券と呼ばれ、サイズは現行札と同じ縦76mm×横160mmです。

表面には福沢諭吉の肖像が描かれ、裏面には日本の国鳥である「きじ」が配されています。偽造防止技術として、福沢諭吉と視覚障害者向けの識別マークの透かしが入っているほか、細密な線による図柄や凹版印刷が使用されています。

記番号の色で発行時期を見分けることができます。1984年から1993年発行のものは黒色1993年から2003年発行のものは褐色となっています。褐色記番号のものには、虫眼鏡でしか確認できない「NIPPON GINKO」のマイクロ文字や、印章部分に紫外線で反応する特殊発光インキが使用されています。

福沢諭吉の旧一万円札(ホログラムあり)

2004年から発行された福沢諭吉一万円札は、E号券と呼ばれています。サイズは前身のD号券と同じく縦76mm×横160mmです。

最大の特徴は、偽造防止技術としてホログラムが採用されたことです。このホログラムは角度によって色や画像が変化する仕組みになっています。さらに、左右下部には、ザラザラとした手触りの識別マークが追加されました。

2024年に渋沢栄一の新一万円札が発行されるまで、この仕様の一万円札が使用されています。裏面には鳳凰像が描かれており、これにより前身のD号券(きじ)との見分けが容易にできます。

レアな一万円札の買取相場

レアな一万円札の買取相場

旧一万円札の買取価格は、種類や状態、特殊な特徴の有無によって大きく異なります。ここでは、聖徳太子一万円札と旧福沢諭吉一万円札それぞれの一般的な買取相場をご紹介します。

聖徳太子一万円札の買取価格

聖徳太子一万円札は、1958年から1986年まで発行された日本初の一万円札です。発行時期によって前期(記番号アルファベットが一桁)と後期(二桁)があり、この違いも買取価格に影響します。

未使用品の価格

折り目やシワのない未使用状態の聖徳太子一万円札は、以下のような買取価格となっています。

  • 前期(一桁アルファベット):約1万円~2万5千円
  • 後期(二桁アルファベット):約1万円~1万2千円

使用済み品の価格

使用済みの聖徳太子一万円札は、状態によって買取価格が大きく変わります。折れやシワが少なく、汚れの目立たない美品であれば額面以上での買取も可能ですが、一般的な使用済み品は額面での買取となることがほとんどです。

特殊な記番号品の価格

特殊な記番号を持つ聖徳太子一万円札は、高額買取が期待できます。

  • ゾロ目(777777など):約45,000円前後(未使用品)
  • 階段番号(123456など):約30,000円前後(未使用品)
  • 一桁若番号:約5万円~10万円(美品)

福沢諭吉一万円札の買取価格

1984年から2007年まで発行された旧福沢諭吉一万円札(D号券)は、比較的新しい紙幣のため、一般的な買取価格は聖徳太子一万円札より控えめです。

未使用品の価格

折り目やシワのない完全な未使用品の場合、以下のような買取価格となっています。

  • 黒色記番号(1984-1993年発行):約1万2千円前後
  • 褐色記番号(1993-2003年発行):約1万2千円前後

使用済み品の価格

一般的な使用済み旧福沢諭吉一万円札は、ほとんどが額面での買取となります。これは現行の一万円札と図柄が似ており、コレクション需要が比較的低いためです。

特殊な記番号品の価格

特殊な記番号のものは、状態が良ければ高額買取が期待できます。

  • ゾロ目(777777など):約15,000円~17,000円(未使用品)
  • 一桁若番号:約12,000円前後(未使用品)
  • キリ番(900000など):約14,000円前後(未使用品)
  • AA券・ZZ-Z券:約10万円前後(未使用品)

なお、これらの価格はあくまで一般的な相場であり、市場の状況や買取業者によって変動する可能性があります。また、エラー札や福耳紙幣などの特殊な特徴を持つものは、ここで紹介した価格を大きく上回る可能性があります。

レアな旧一万円札を高く売るためのポイント

レアな旧一万円札を高く売るためのポイント

レアな一万円札を高く売却するためには、適切な取り扱いと売却方法の選択が重要です。ここでは、高価買取を実現するための3つの重要なポイントを解説します。

自分で清掃しない

古い紙幣に汚れやホコリが付いていた場合でも、自分で清掃や手入れを行うのは厳禁です。その理由は以下の通りです。

  • 紙幣は非常にデリケートで、素人の手入れで簡単に傷んでしまう
  • シワや折れ目がついてしまう可能性が高い
  • 古い紙幣の場合、経年による自然な風合いも価値として評価される

汚れが気になる場合も、軽くホコリを払う程度に留めておきましょう。コレクターは「古さ」にも価値を見出すため、過度な清掃は逆効果となる可能性があります。

鑑定書を活用する

日本貨幣商協同組合の鑑定書がある場合、必ず紙幣と一緒に買取に出すようにしましょう。鑑定書があることで以下のようなメリットがあります。

  • 紙幣の真贋を証明できる
  • 買取業者が安心して適正価格で査定できる
  • 相場以上の買取価格を期待できる
  • スムーズな取引が可能になる

特に価値の高いレア紙幣の場合、鑑定書があることで買取価格が大きく変わることもあります。古物商から購入した際に鑑定書が付いていた場合は、大切に保管しておくことをおすすめします。

複数の買取業者で相見積もりを取る

レア紙幣の買取価格は、業者によって数千円から数万円の差が生じることがあります。これは各買取業者の以下のような違いによるものです。

  • 買取実績や専門知識の差
  • 販売ルートの違い
  • 在庫状況の違い
  • 経費(店舗運営費用など)の違い

そのため、最低でも3社程度の買取業者で相見積もりを取ることをおすすめします。その際は以下の点に注意を払いましょう。

  • 古銭・古紙幣の買取実績が豊富な業者を選ぶ
  • 査定料や出張費用が無料の業者を優先する
  • 対面での査定が可能な業者を含める

また、最初の査定額に満足できない場合は、他社の査定額を提示して価格交渉を行うことも可能です。ただし、紙幣の保管状態を維持するため、持ち運び時は折れやシワが付かないよう、硬質ケースなどで適切に保護することを忘れないようにしましょう。

なんでも査定のトータル」では、1万円札をはじめとした紙幣・古銭の査定も行っています。北海道から九州まで、最短即日で無料出張買取に伺います。まずは無料メール査定よりご連絡お待ちしております。

レアな旧一万円札の真贋判定方法

レアな旧一万円札の真贋判定方法

旧一万円札は偽札が市場に出回るケースもあり、高額取引の際は真贋の確認が重要です。ここでは、聖徳太子一万円札と旧福沢諭吉一万円札それぞれの真贋判定のポイントを解説します。

聖徳太子一万円札の見分け方

聖徳太子一万円札(C号券)は、製造技術が現代ほど発達していなかったため、偽札が作られやすい紙幣でした。以下のポイントを確認することで、本物かどうかの判断材料となります。

  • 透かしの確認:法隆寺夢殿の透かしが入っている
  • 凹版印刷:肖像や「壱万円」の文字が表面から盛り上がっている
  • 細密模様:直線だけでなく点線のような細かい線で描かれている
  • 用紙の質感:独特のザラザラとした手触りがある
  • インクの質:にじみやかすれがなく、シャープな印刷がされている

特に透かしと凹版印刷は、当時の重要な偽造防止技術でした。これらの特徴が不明瞭な場合は、偽札の可能性を疑う必要があります。

福沢諭吉一万円札の見分け方

福沢諭吉一万円札(D号券)は、聖徳太子一万円札より進化した偽造防止技術が採用されています。真贋判定には以下のポイントを確認します。

  • 透かしの種類:福沢諭吉の肖像と識別マークの2種類の透かしがある
  • マイクロ文字:虫眼鏡で確認できる「NIPPON GINKO」の文字がある
  • 発光インキ:紫外線を当てると印章部分がオレンジ色に光る
  • 記番号の特徴:黒色または褐色で鮮明に印刷されている
  • 用紙の手触り:特殊な紙質による独特の質感がある

1993年以降に発行された褐色記番号のものは、さらに高度な偽造防止技術が追加されています。複数の特徴を総合的に確認することで、より正確な真贋判定が可能になります。

ただし、これらの判定ポイントは一般的な目安であり、近年では精巧な偽札も存在します。確実な真贋判定には、専門の鑑定士による査定が必要です。特に高額取引を検討している場合は、必ず信頼できる古銭取扱店や買取業者で鑑定を受けることをおすすめします。

また、偽札と知って取引することは法律違反となります。偽物の疑いがある場合は、すぐに警察や金融機関に相談するようにしましょう。

旧一万円札に関するよくある質問

旧一万円札に関するよくある質問

旧一万円札について、多くの方が気になる疑問にお答えします。使用可否や両替、適切な保管方法など、重要なポイントを解説していきます。

現在も使用できる?

旧一万円札は、現在でも法律に基づいて有効な通貨として使用できます。これは日本の法令で「一度発行された銀行券は、特別な措置が取られない限り、通用力を失うことはない」と定められているためです。

ただし、レアな特徴を持つ旧一万円札の場合、額面以上の価値がある可能性が高いため、そのまま使用するのはおすすめできません。一度、専門家に査定を依頼することで、本来の価値を見極めることができます。

銀行での両替は可能?

旧一万円札は、全国の銀行窓口で現行の一万円札への両替が可能です。両替に手数料はかかりませんが、以下の点に注意が必要です。

  • 身分証明書の提示を求められる場合がある
  • 大量の両替は事前連絡が必要な場合がある
  • 破損や汚損がひどい場合、両替できないことがある
  • 銀行の営業時間内のみ対応可能

ただし、記番号に特徴があるものや、エラー紙幣など、プレミアが付く可能性のある旧一万円札は、両替前に古銭専門店での査定を検討することをおすすめします。

保管方法は?

旧一万円札の価値を維持するためには、適切な保管方法が重要です。以下のポイントを意識して保管しましょう。

  • 専用のコレクションケースや硬質カードケースを使用する
  • 直射日光を避け、湿度の低い場所で保管する
  • 折り曲げたり、クリップで留めたりしない
  • 防虫剤や消臭剤は紙幣に直接触れないよう注意する
  • 頻繁な出し入れを避け、必要以上に触らない

特に高価値が期待できるレア紙幣の場合は、以下の追加対策も検討してください。

  • 中性紙の封筒や台紙を使用する
  • 温度変化の少ない場所で保管する
  • 防湿庫や金庫での保管を検討する

なお、保管中に汚れや劣化が見つかった場合でも、自己判断での清掃や修復は避けてください。素人の手入れによって価値が下がってしまう可能性があります。不安な場合は、専門家に相談することをおすすめします。

まとめ

旧一万円札は、聖徳太子札と福沢諭吉札の2種類が存在し、現在でも使用可能です。通常は額面での価値となりますが、AA券やZZZ券、エラー印刷、福耳、特殊な記番号などの特徴を持つものは、高額での取引が期待できます。

高価買取を実現するためには、自己流の清掃は避け、鑑定書がある場合は必ず活用し、複数の専門業者で相見積もりを取ることが重要です。また、偽札も存在するため、取引の際は透かしや凹版印刷などをしっかりと確認しましょう。価値の判断が難しい場合は、専門家による査定を受けることをおすすめします。

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