価値の高いレア100円玉一覧！年号・種類別の買取相場と高額売却のコツ

手元にある100円玉の中に、実は価値の高いものが眠っているかもしれません。特に昭和30年代に発行された銀貨や記念硬貨、製造時のエラーがある100円玉は、額面の数十倍から数万円もの価値がつく可能性があります。

本記事では、レア100円玉の種類や見分け方、価値を維持する保管方法、そして高く売るためのポイントまで、詳しく解説していきます。

【年代別】価値の高いレア100円玉ランキング

価値の高い100円玉について、年代別にランキング形式でご紹介します。レア度や買取価格の高さから、特に価値の高い順に解説していきます。

1位：鳳凰100円銀貨（昭和32～33年）

日本初の100円玉としてわずか2年間だけ発行された鳳凰100円銀貨は、最も価値の高い100円玉として知られています。

その価値が高い理由は以下の3点です。

• 発行期間が昭和32～33年のわずか2年間と短い
• 銀の含有率が60%と高く、素材としての価値がある
• 表面の鳳凰と桜のデザインが特徴的で人気が高い

買取価格は状態によって大きく異なり、未使用品であれば500円～数万円での取引が確認されています。

2位：稲穂100円銀貨（昭和34～41年）

鳳凰100円銀貨の次に発行された稲穂100円銀貨も、高い価値を持つ硬貨として注目されています。

特に昭和39年発行のものは発行枚数が1,000万枚と少なく、コレクターからの需要が高い年号です。価値を高める要因は以下の通りです。

• 鳳凰100円銀貨同様に銀の含有率が60%
• 昭和39年は特に発行枚数が少ない
• 未使用品は1枚あたり約2,000円での取引事例あり

3位：東京オリンピック記念100円銀貨（昭和39年）

1964年の東京オリンピックを記念して発行された100円銀貨は、日本初の記念硬貨として歴史的価値があります。

発行枚数は8,000万枚と比較的多いものの、以下の理由から人気が高い硬貨です。

• 日本初の記念硬貨としての歴史的価値
• 五輪と聖火をモチーフにした特別なデザイン
• 当時のケース入り未使用品は10枚で5,000円以上の価値

4位：エキスポ70記念100円硬貨（昭和45年）

1970年の大阪万博（エキスポ70）を記念して発行された100円硬貨は、葛飾北斎の赤富士がデザインされた美しい記念硬貨です。

硬貨単体の価値は以下の通りですが、付属品の有無で大きく価値が変わります。

• 通常品：未使用でも額面～150円程度
• 専用ケース入り：約1,000円
• 海外向け販売のコインセット：8,000円以上

その他の記念100円硬貨の価値

その他の主な記念100円硬貨の価値は以下の通りです。

• エキスポ75（昭和50年）：未使用品で150～200円
• 天皇陛下御在位50年記念（昭和51年）：美品で150円程度
• 新幹線開業50周年記念（平成27年）：未使用品で200円程度

いずれの記念硬貨も、専用ケースや証明書などの付属品が揃っている場合は、より高額での取引が期待できます。

見逃せない！エラー100円玉の種類と価値

エラーコインとは製造工程で発生した欠陥のある硬貨のことで、希少性が高いため、年号に関係なく高額で取引される可能性があります。

ギザギザなしエラー

100円玉の側面のギザギザ（ギザ目）に関するエラーについて、重要な注意点があります。

ギザギザがない100円玉のほとんどは、エラーコインではありません。以下が主な原因です。

• 長期間の使用による摩耗
• パチンコ店の玉磨き機による損傷
• 人為的な加工

これらは後天的な変化であり、製造時のエラーではないため価値は額面通りとなります。

二重打刻エラー

二重打刻エラーは、硬貨の刻印工程で2回以上の打刻が行われたことによって発生するエラーです。以下の特徴があります。

• 文字や模様が二重に見える
• デザインが重なって見える
• はっきりとした二重の刻印が確認できる場合は高額取引の可能性あり

二重打刻の程度が明確で、状態の良いものは数万円以上の価値がつくこともあります。

その他の主なエラーコイン

100円玉には、他にも様々な種類のエラーが存在します。主な種類と特徴は以下の通りです。

• 陰打ちエラー：裏面に表面と同じデザインが凹んで刻印
• 刻印ズレエラー：デザインの位置が中央からずれている
• ヘゲエラー：表面にシワや剥離が発生
• 傾打ちエラー：表と裏でデザインの角度が異なる
• 文字欠けエラー：額面や年号の文字が一部欠損

エラーコインは偽造品が多く存在するため、以下の点に注意が必要です。

• 工具やヤスリでの人為的な加工品に注意
• 価値の判断は専門家に依頼することを推奨
• 自己判断での売買は避ける

エラーコインは本物であれば数十万円の価値がつく可能性もありますが、真贋の判断が難しいため、発見した際は必ず専門家による鑑定を受けることをお勧めします。

レア100円玉の価値を下げない保管方法

レア100円玉は保存状態が価値に大きく影響します。適切な保管方法で価値を維持することが重要です。

絶対NG！価値を下げる取り扱い方

以下の取り扱いは、レア100円玉の価値を著しく下げる原因となるため、絶対に避けるべき行為です。

• 自分で磨いたり洗浄したりする
• 歯磨き粉や研磨剤で磨く
• 素手で直接触る
• 他の硬貨と一緒に保管する
• 湿気の多い場所に置く

特に「きれいにしよう」として洗浄や磨きを行うことは、最も避けるべき行為です。その理由は、洗浄や磨きの過程で表面に細かい傷がつきやすく、取り返しのつかない傷となってしまうためです。

また、洗浄によって硬貨本来の色味や風合いが失われてしまい、長年の時を経て形成された自然な味わいが損なわれてしまいます。特にコレクターは硬貨の「オリジナルの状態」を重視するため、人為的な洗浄や磨きが行われた硬貨は、著しく価値が下がってしまう可能性があります。

正しい保管方法と注意点

価値を維持するための適切な保管方法は以下の通りです。

• コイン専用ケースを使用する
• 専用ケースがない場合は、清潔なジップロックで代用
• 1枚ずつ個別に保管する
• 手で触る必要がある場合は、綿手袋を使用する
• 温度や湿度の変化が少ない場所で保管

保管場所の環境にも注意が必要です。以下の条件を満たす場所を選びましょう。

• 直射日光が当たらない
• 風通しが良い
• 湿度が低い
• 温度変化の少ない

長期保管の際は定期的なチェックを欠かさないことが重要です。硬貨に変色や酸化が生じていないか、保管ケースに劣化の兆候が見られないか、また結露や湿気の影響を受けていないかなど、細やかな確認を行うことで、状態の変化にいち早く気づくことができます。

記念硬貨の場合は、元々付属していた専用ケースや証明書類も一緒に保管することで、より高い価値を維持することができます。これらの付属品は記念硬貨の真贋性や価値を保証する重要な要素となるため、硬貨本体と同様に丁寧な保管が求められます。

レア100円玉を高く売るためのポイント

レア100円玉を売却する際は、適切な方法を選ぶことで価値に見合った金額で取引することができます。

おすすめの売却方法比較

主な売却方法には以下の3つがあり、それぞれに特徴があります。

初めての売却の場合は、古銭買取の実績が豊富な専門店への持ち込みがおすすめです。

高値で売るためのコツ

より高額での売却を実現するためのポイントは以下の通りです。

• 複数の業者で査定を受ける
• 付属品（ケース・証明書）は必ず一緒に査定
• 状態の良い硬貨は専門家による鑑定書を取得
• 記念硬貨は海外での需要も確認
• 相場を事前に調査する

売却前には事前に買取対象外の年号が含まれていないかを必ず確認しましょう。取引に関わる手数料や送料の有無について事前に確認することも大切です。また、多くの買取店ではキャンペーン期間中は通常より高値での買取を実施していることが多いため、このような時期を狙って売却するのも賢明な方法といえます。

まとめ：レア100円玉の見分け方と価値を守るポイント

レア100円玉は、発行年や状態によって大きく価値が異なります。特に価値が高いのは、昭和32～33年の鳳凰100円銀貨や昭和34～41年の稲穂100円銀貨です。また、製造時のエラーがある場合は、年号に関係なく高額での取引が期待できます。

価値を守るためには、洗浄や磨きは絶対に避け、コイン専用ケースでの保管が推奨されます。売却時は複数の専門店で査定を受け、付属品も含めて適正な価格での取引を心がけましょう。

100円玉との出会いが思わぬ価値につながる可能性があるため、手元の100円玉もぜひチェックしてみてください。