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寛永通宝の価値とは?種類別の買取相場と高価買取のポイントを解説
古銭・お金寛永通宝は、江戸時代に300年以上もの長きにわたって流通した日本の代表的な通貨です。現代では、その歴史的価値から古銭収集家に人気があり、種類によっては数十万円という高額で取引されることもあります。
しかし、200種類以上あるとされる寛永通宝の中で、実際に価値が高いのはごくわずか。また、保存状態や真贋の判断には専門的な知識が必要です。本記事では、寛永通宝の種類別価値や見分け方、そして高価買取を実現するためのポイントを詳しく解説していきます。
寛永通宝の基礎知識
寛永通宝は、江戸時代に約300年以上もの長きにわたって流通した日本の代表的な通貨です。1626年に水戸の佐藤新助によって最初の寛永通宝「二水永」が作られ、その後1636年から徳川幕府による本格的な製造が始まりました。
寛永通宝とは何か
寛永通宝は、中央に正方形の穴が開いた「穴銭」に分類される銭貨です。現代の5円玉や50円玉も穴銭ですが、それらが丸い穴なのに対し、寛永通宝は四角い穴が特徴的です。
この四角い穴には製造過程での重要な役割がありました。銅を流し込んで作られた通貨は、冷えた後に表面がザラザラになってしまうため、断面が正方形の串に通して固定し、周囲を滑らかに磨く必要があったのです。
当時の価値としては、一文銭が現代の約37.5円、四文銭が約150円に相当したとされています。
古寛永と新寛永の違いと特徴
寛永通宝は発行時期によって「古寛永」と「新寛永」の2種類に大別されます。
- 古寛永:1668年までに発行されたもの
- 新寛永:1669年以降に発行されたもの
両者の間には発行されない期間があり、この期間を境に区分けされています。なお、発行年代以外の大きな違いはありません。
製造材料については、当初は銅で作られていましたが、1739年以降は鉄製のものも発行されるようになりました。約300年という長期の流通期間の中で、時代とともに製造方法や材質も変化していったのです。
現代では、当時の価値とは異なり、種類や状態によっては数十万円という高額で取引される例もあり、古銭収集家から高い関心が寄せられています。
寛永通宝の種類と買取相場一覧
寛永通宝は200種類以上存在するとされていますが、その価値は種類によって大きく異なります。ここでは、価値の高いものから順に主要な種類をご紹介します。
特に価値が高い寛永通宝
最も高価な寛永通宝は、その希少性と歴史的価値から、数万円から数十万円という高額で取引されています。
二水永(にすいえい)
寛永通宝の起源となる1626年に佐藤新助によって製造された古寛永です。「永」の文字が漢字の「二」と「水」を組み合わせたような特徴的な字体をしていることが名前の由来です。
背面には製造年を表す「三」または「十三」の文字が刻まれており、古寛永の中でも最も古い銭貨として知られています。買取相場は状態の良いもので1万円から5万円程度です。
島屋文(しまやぶん)
1668年に発行された新寛永初期の銭貨で、最も希少価値が高い寛永通宝の一つです。表面の「通」の文字の右上部分がカタカナの「ユ」のような形をしているのが特徴です。
裏面に「文」の字が刻まれているものと、刻まれていないものが存在します。買取相場は状態により10万円から30万円程度で、特に良好な状態のものはさらに高額になることもあります。
中~高価値帯の寛永通宝
正字背文(せいじはいぶん)
1688年に江戸亀戸銀座で発行された新寛永です。裏面上部に「文」の字が刻まれており、基本的な書体で書かれています。一般的な物は数百円程度ですが、特殊な書体のものは3万円程度まで価値が上がることもあります。
下野国足尾銭(しもつけのくにあしおせん)
1741年頃、足尾銅山の銅不足を救済するために発行された新寛永です。裏面に「足」の文字が刻まれていることから「足字銭」とも呼ばれます。サイズが均一でなく、大きいものほど価値が高くなります。一般的な買取相場は100円から1,000円程度です。
松本銭(まつもとせん)
1637年に信濃国松本(現在の長野県松本市)で製造された銭貨です。発行枚数が少なく、博物館に展示されるほどの希少価値があります。「寳」の字の左半分が右上方に傾いているのが特徴で、買取相場は5,000円から1万3,000円程度です。
芝銭(しばせん)
1636年に製造された最初期の寛永通宝で、古寛永に分類されます。裏面は無地で、表面に「寛永通宝」の文字のみが刻まれています。一般的な物は100円程度ですが、鋳型の原型となった母銭は1万円前後の価値があります。
一般的な寛永通宝
水戸銭(みとせん)
1637年に水戸で発行された古寛永です。「永」の字に力強さを感じる「力永」と呼ばれる書体が特徴です。発行枚数が多いため一般的な相場は数百円程度ですが、特殊な書体のものは8,000円程度まで価値が上がることもあります。
浅草銭(あさくさせん)
1636年に浅草に銀座が設置されたことを記念して発行された古寛永です。「御蔵銭」や「志津磨百手」とも呼ばれ、多様な書体が存在するのが特徴です。一般的な相場は500円程度で、希少な書体でも1,500円程度です。
文銭(ぶんせん)
1688年に江戸の亀戸で製造された銭貨で、裏面に「文」の字が刻まれています。京都方広寺の銅仏で作られたことから「大仏銭」とも呼ばれます。一般的な買取相場は500円から1,000円程度です。
なお、これらの買取相場はあくまでも目安であり、保存状態や市場の需給バランスによって実際の取引価格は変動する点にご注意ください。
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寛永通宝の価値を見分けるポイント
寛永通宝の価値を正確に判断するには、専門的な知識が必要です。ここでは、価値を見分ける際の重要なポイントをご説明します。
製造場所による特徴の違い
寛永通宝は製造場所によって、文字の特徴や仕上がりが大きく異なります。価値判断の重要な要素となりますので、以下のポイントに注目してください。
- 文字の書体や配置の違い(例:島屋文の「通」の字が「ユ」のような形)
- 裏面の刻印の有無と種類(例:足尾銭の「足」の字、水戸銭の「力永」書体)
- 銭貨の大きさや重さの違い(例:下野国足尾銭は大きさが不均一)
ただし、似たような特徴を持つ偽物や模造品も多く存在するため、自己判断は避け、専門家による鑑定を受けることをお勧めします。
保存状態の重要性
寛永通宝の価値は保存状態によって大きく変わります。以下のような状態が価値に影響を与えます。
高評価となる状態 | 低評価となる状態 |
---|---|
文字や模様が鮮明に残っている | 文字や模様が摩耗して不鮮明 |
錆や腐食が少ない | 著しい錆や腐食がある |
欠けや傷が少ない | 欠けや傷が目立つ |
また、素人による洗浄や磨きは逆効果となることが多く、かえって価値を下げてしまう原因となります。手入れが必要な場合は、必ず専門家に相談してください。
希少性の判断基準
寛永通宝の希少性は、以下のような要素から判断されます。
【発行時期による価値】
- 古い時期のもの(特に1626年~1636年の初期のもの)
- 特定の歴史的背景を持つもの(例:日光御用銭)
- 製造期間が短かったもの
【製造数による価値】
- 発行枚数が少ないもの(例:松本銭)
- 現存数が少ないもの
- 特殊な製造方法や材質のもの
【特殊性による価値】
- 珍しい書体や刻印があるもの
- 製造時の特徴的な状態(例:母銭)
- 製造エラーのあるもの(ただし、価値があるかどうかは要確認)
これらの要素を総合的に判断することで、寛永通宝の価値が決まります。ただし、素人判断では見分けることが難しいため、必ず専門家による鑑定を受けることをお勧めします。特に高額取引が予想される場合は、複数の専門家の意見を聞くことで、より正確な価値判断が可能になります。
寛永通宝を高価買取してもらうためのコツ
寛永通宝の買取価格を最大限に高めるためには、適切な準備と戦略が重要です。ここでは、高価買取を実現するための具体的なポイントをご紹介します。
保管方法と状態管理のポイント
古銭は時間とともに劣化が進むため、適切な保管が価値を維持する上で極めて重要です。以下のポイントに注意して保管しましょう。
推奨される保管方法 | 絶対に避けるべきこと |
---|---|
専用のコインケースを使用する | 素手での直接的な接触 |
湿気の少ない場所で保管する | 洗剤での洗浄や磨き |
直射日光を避ける | ビニール袋での保管 |
温度変化の少ない場所を選ぶ | 過度な湿気にさらすこと |
もし寛永通宝が劣化している場合でも、素人判断での修復や清掃は避けてください。かえって価値を下げる原因となることがあります。
まとめ売りのメリット
複数の寛永通宝をまとめて売却することで、より高い買取価格を実現できる可能性があります。
- 一点ずつでは価値がつかないものでも、セットとして価値が生まれる
- 買取業者の査定額が上がりやすい
- 交渉の余地が広がる
- 出張買取サービスを利用しやすくなる
また、寛永通宝に関連する鑑定書や保管ケースなどの付属品も一緒に売却することで、さらに価値が上がる可能性があります。
買取業者の選び方と活用法
適切な買取業者を選ぶことは、高価買取を実現する上で重要な要素です。以下のポイントを参考に選定してください。
- 古銭・穴銭専門の買取実績が豊富
- 専門の鑑定士が在籍している
- 買取価格の実績が公開されている
- 無料査定に対応している
なんでも査定のトータルでは、多数の専門の鑑定士のもと、古銭の買取を行っています。最短当日で無料で出張査定いたしますので、まずは無料メール査定からご連絡ください。
より良い条件を引き出すためのコツ
寛永通宝を売却する際は、より良い条件を引き出すための戦略的なアプローチが重要です。まずは複数の業者(最低でも3社)に査定を依頼し、提示された価格を比較検討することをお勧めします。その際、買取キャンペーン期間を狙うことで、通常よりも高額な査定を期待できます。
また、出張買取と店頭買取では査定額が異なることがあるため、両方の査定を受けることで、より有利な条件を見つけられる可能性があります。価格交渉の際は、他社の査定額を上手く活用することで、より良い条件を引き出せることもあります。
ただし、注意すべき点もあります。査定額に大きな開きがある場合は要注意です。特に、他社と比べて極端に高額な査定を提示する業者については、その信頼性を慎重に確認する必要があります。実際の取引で思わぬトラブルに発展するケースもあるためです。
取引を円滑に進めるためには、事前準備も重要です。買取条件や手数料について細かく確認し、取引内容を記録として残しておきましょう。また、後々のために査定証明書を発行してもらうことをお勧めします。
まとめ
寛永通宝は江戸時代を代表する通貨であり、種類や状態によって価値が大きく異なります。特に島屋文や二水永といった希少性の高いものは、数十万円という高額での取引も可能です。
高価買取を実現するためには、適切な保管方法で状態を維持すること、複数の専門業者による査定を受けること、そしてまとめ売りを検討することが重要です。
また、素人による判断や手入れは避け、専門家による鑑定を受けることで、より確実な価値判断と適正な取引が可能になります。自身の所有する寛永通宝の価値を最大限に活かすためにも、これらのポイントを意識した対応を心がけましょう。
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