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価値のある50円玉の特徴と種類まとめ！レアな年号とエラーコインを解説

2024.11.29 古銭・お金

普段何気なく使っている50円玉の中には、プレミアが付いて高額取引されているものがあります。製造された年号や、製造時のエラーによって、額面の数百倍もの価値がつくケースも。

この記事では、価値の高い50円玉の特徴や種類、高く売るためのポイントまで、詳しく解説していきます。お手持ちの50円玉に価値があるかもしれません。ぜひ最後までお読みください。

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1 50円玉の価値が高くなる2つの条件

1.1 希少性の高い製造年

1.2 製造時のエラーがあるもの

2 【価値一覧】レアな50円玉の種類と特徴

2.1 歴代50円玉の3種類

2.1.1 初代：菊穴ナシ50円ニッケル貨（昭和30〜33年）

2.1.2 二代目：菊50円ニッケル貨（昭和34〜41年）

2.1.3 三代目：50円白銅貨（昭和42年〜現在）

2.2 発行枚数が少ない年号の50円玉

2.2.1 昭和30年・33年・34年・62年

2.2.2 平成22年～25年

3 【価格一覧】高額取引される50円玉のエラーコイン8種

4 レアな50円玉を高く売るためのポイント

4.1 自分で磨かない・クリーニングしない

6 まとめ：レアな50円玉は専門家に相談して高く売ろう

古銭/骨董美術専門査定士：渡辺

古銭・骨董美術品の査定を専門としております。なんでも査定のTOTALで、長年の経験を活かし、一つ一つ丁寧な鑑定を行っております。お持ちの品物の価値を知りたい方は、お気軽にご相談ください。専門査定の士紹介

50円玉の価値が高くなる2つの条件

50円玉の中でも特に価値が高くなる条件は、大きく2つに分けられます。希少性の高い製造年のものと、製造時にエラーが発生したものです。まずはこの2つの条件について詳しく解説していきましょう。

希少性の高い製造年

発行枚数が極端に少ない年の50円玉は、市場での流通量が限られているため、コレクターからの需要が高く、価値が上がります。

特に価値が高いとされる年号は以下の通りです。

昭和30年～33年：初代の「穴なし50円ニッケル貨」
昭和35年：発行枚数が600万枚と極めて少ない
昭和62年：プルーフセットとミントセットのみの発行で、一般流通用は製造されていない
平成22年～25年：流通不発行期間のため発行枚数が少ない

これらの年号の中でも特に注目すべきは昭和62年の50円玉です。この年は一般流通用の硬貨が製造されず、プルーフセットとミントセットにのみ封入された50円玉だけが製造されました。発行枚数はわずか77万5千枚と極めて少なく、コレクターの間で特に人気が高くなっています。

製造時のエラーがあるもの

製造過程で発生したエラーのある50円玉は、その特異性から高い希少価値を持ち、コレクターに人気があります。通常は検品時にはじかれるべきものが、何らかの理由で市場に流通してしまったものです。

代表的なエラーコインには以下のようなものがあります。

穴ナシエラー：本来あるはずの穴が開いていないもの
穴ズレエラー：穴の位置が中心からずれているもの
ズレ打ちエラー：表と裏の模様の位置がずれているもの
影打ちエラー：両面が同じ模様になっているもの
裏写りエラー：表と裏の模様が重なって見えるもの
ヘゲエラー：表面の金属が剥がれているもの

エラーコインの中でも特に穴ナシエラーは最も価値が高くなりやすく、その他のエラーについても、エラーの程度が大きいほど価値が上がる傾向にあります。ただし、偽造品も多く出回っているため、取引の際は信頼できる専門店での鑑定が推奨されます。

【価値一覧】レアな50円玉の種類と特徴

50円玉には歴代3種類の異なるデザインが存在し、それぞれに価値の高い年号があります。それぞれの特徴と価値について詳しく見ていきましょう。

歴代50円玉の3種類

初代：菊穴ナシ50円ニッケル貨（昭和30〜33年）

日本で最初に作られた50円玉で、現在の50円玉と異なり中央に穴が開いていないのが特徴です。主な仕様は以下の通りです。

素材：ニッケル100%
重さ：5.50グラム
直径：25.0mm

初代50円玉の中でも昭和33年製造のものは、未使用品であれば1500円〜6000円程度の価値があります。ただし、流通品の状態では額面以上の価値は期待できません。

二代目：菊50円ニッケル貨（昭和34〜41年）

100円銀貨との混同を避けるため、中央に穴が開けられた新デザインとなりました。特徴は以下の通りです。

素材：ニッケル100%
重さ：5.00グラム
直径：25.0mm（現行より大きい）

特に昭和35年製造のものは発行枚数が600万枚と極めて少なく、未使用品であれば数千円の価値があります。

三代目：50円白銅貨（昭和42年〜現在）

現在も流通している50円玉です。素材が変更され、サイズも小さくなりました。

素材：銅75%、ニッケル25%
重さ：4.00グラム
直径：21.0mm

発行枚数が少ない年号の50円玉

昭和30年・33年・34年・62年

これらの年号は特に価値が高くなる可能性があります。中でも昭和62年は流通用硬貨が製造されず、プルーフセットとミントセットのみの発行だったため、特に希少価値が高くなっています。

昭和62年プルーフ50円玉：1,600円〜3,000円
昭和33年未使用品：1,500円〜6,000円
昭和34年未使用品：数百円〜数千円

平成22年～25年

この期間は「流通不発行」と呼ばれ、市場の流通量調整のため一般向けの発行が制限された時期です。プルーフセットに含まれる50円玉は以下の価値があります。

平成22年〜25年プルーフ50円玉：1,000円〜1,800円

いずれの年号も、価値は保存状態によって大きく変わります。特に傷や汚れのない未使用品の状態であれば、より高額での取引が期待できます。

【価格一覧】高額取引される50円玉のエラーコイン8種

50円玉のエラーコインは、製造工程での不具合によって生まれた特殊なコインです。エラーの種類によって価値が大きく異なりますので、それぞれの特徴を詳しく解説していきます。

穴に関するエラー

穴ナシエラー

本来中央に開けられるべき穴が完全に無いエラーです。50円玉のエラーコインの中で最も高価値とされています。後から穴を埋めた偽造品が多く出回っているため、取引の際は専門家による鑑定が必要です。

穴ズレエラー

中央の穴の位置が本来の場所からずれているエラーです。ズレの大きさによって価値が変わり、大きくズレているほど高価値になります。特に珍しい例として、穴が2つ開いているものも存在します。

刻印に関するエラー

ズレ打ちエラー

表と裏の模様の位置が本来の位置からずれているエラーです。デザインのズレが大きいほど価値が上がる傾向にあります。

傾打エラー

裏表のいずれかのデザインが、正しい角度から傾いて刻印されているエラーです。傾斜エラーとも呼ばれ、角度のズレが大きいほど価値が高くなります。

影打ちエラー

両面が同じデザインになってしまっているエラーです。片面は通常通りですが、もう片面は凹凸が逆になっているのが特徴です。10円玉でも有名なエラーの一つです。

裏写りエラー

表と裏のデザインが重なって見えるエラーです。表面のデザインと裏面のデザインが同一面上に重なって刻印されているのが特徴です。

その他のエラー

ヘゲエラー

硬貨の表面にシワや剥離が生じているエラーです。プレス時の圧力で表面の金属が変形したことで発生します。小さなものは見落としやすいため、よく確認が必要です。

メクレエラー

ヘゲエラーの一種で、表面の金属が大きく剥離しているエラーです。剥離している部分が大きいほど価値が高くなります。剥がれている部分は、そのままの状態を維持することが重要です。

エラーコインは年代が新しいほど製造技術の向上により発生率が下がるため、新しい年号のエラーコインほど希少価値が高くなる傾向があります。ただし、いずれのエラーコインも偽造品が存在するため、取引の際は必ず専門家による鑑定を受けることをお勧めします。

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レアな50円玉を高く売るためのポイント

価値のある50円玉を最も高く売却するためには、いくつかの重要なポイントがあります。適切な対応で価値を維持し、最大限の買取価格を目指しましょう。

自分で磨かない・クリーニングしない

汚れている50円玉を見つけたとき、つい磨きたくなる気持ちはわかりますが、自分で磨くことは厳禁です。その理由は以下の通りです。

磨くことで表面に細かい傷がつき、価値が大きく下がる
製造時の風合いが失われ、コレクターの評価が下がる
クリーニングの痕跡がある硬貨は買取価格が大幅に下落する

もし汚れが気になる場合は、手袋をつけて表面を軽く乾拭きする程度に留め、専用のコインケースなどに保管することをお勧めします。

早めに買取に出す

価値のある50円玉は、時間の経過とともに劣化するリスクがあります。以下の理由から、発見したらなるべく早めの売却を検討しましょう。

空気中の酸素による酸化劣化
触れることで付着する皮脂による変色
保管中の傷や衝撃による損傷
湿気による腐食のリスク

保管を続けることで価値が上がる可能性もありますが、劣化による価値低下のリスクの方が高いため、良好な状態のうちに専門店での査定を受けることをお勧めします。

偽物に注意する

レアな50円玉、特にエラーコインは偽造品が多く出回っています。以下のような点に注意が必要です。

穴ナシエラーの多くは、後から穴を埋めた加工品の可能性がある
片面打ちエラーは、ほとんどが表面を削った偽物とされている
インターネットオークションでの個人売買は特に偽物のリスクが高い

価値のある50円玉を売却する際は、必ず古銭の専門家による鑑定を受けることが重要です。信頼できる買取専門店で査定を受けることで、適正な価格での取引が可能になります。

また、硬貨の加工は法律で禁止されているため、偽物と知らずに売買してしまうとトラブルになる可能性もあります。不安な場合は、複数の専門店で査定を受けることをお勧めします。

50円玉の買取方法3つを比較

価値のある50円玉を売却する方法は主に3つあります。それぞれのメリット・デメリットを詳しく解説し、最適な売却方法を見つけましょう。

買取方法	メリット	デメリット
買取専門店	・専門家による対面査定・その場で現金化・詳しい説明を受けられる・キャンセルが容易	・店舗までの移動が必要・店舗で価格差がある・営業時間内の来店が必要
宅配買取	・全国どこからでも利用可能・自宅で完結・買取価格が高めになりやすい・複数業者への同時査定が可能	・現金化まで数日必要・配送中の紛失・破損リスク・対面での相談不可
オークション・フリマ	・希望価格で出品可能・競争で高値が付く可能性・スマホで手軽に出品	・偽物のリスクが高い・取引トラブルの可能性・適正価格判断が困難・手数料が発生

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